World Gold Councilによる2018年の金レポート

 World Gold Councilによる2018年の金需給レポートでは、昨年の世界の金需要は4,345.1トンと、前年の4,159.9トンから+185.2トン、+4%増加している。過去5年平均の需要が4,347.5トンなので、ほぼ平年並みの需要に回復したと言えよう。中国が前年比+3%の伸びであった。中央銀行の購入が651.5トンと過去2番目に多い水準であった。

 世界の宝飾品需要は前年比+1トンとほぼ横ばいだった。中国が+3%であるほか、米国とロシアが好調で、インドは横ばいだった。日本の金需要は合計16.5トンと、WGCの需要の記述の中で一番最後に小さく書かれている。それでも前回日本は書かれていなかったのでまだ書かれただけ良いであろう。

 宝飾品の需要が第4四半期に低下しているのに対し、ETFは前半低迷し、第4四半期になって増加しているのが対照的である。年間のETF残高は+68.9トン増で、2017年の+206.4トン増に比べて増加幅が▲137.5トン▲67%小さくなっている。ETFが売れたのは主に第4四半期の米国と欧州である。欧州は+10%増で、世界のETF残高の45%を占めている。

 一方、金の延べ棒・コインの需要は1,090トンで前年比+4%伸びた。コインはイランと南アで売れた。中国では人民元が▲5%下落し、株価が低迷する中、金の延べ棒の需要が好調で、上半期が146.8トン、下半期が157.4トンだった。ただ、インドは▲4%減の106.2トンになり、第4四半期は伸びたがそれでも前年比▲5%減と、2008年以来の少なさだった。

 工業用は+1%増のほぼ横ばい。

 供給は鉱山生産が3,346.9トンと+1%、リサイクルも1,172.6トンと+1%のそれぞれ横ばいだった。鉱山生産は10年連続で増加しているが、南アは▲18%減、中国は▲9%減、ペルーは▲9%減の一方で、インドネシアが+24%増、パプアニューギニアが+23%増、ロシアが+10%増、カナダが+9%増、豪州は+4%増であった。
 

 

 

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