金価格8ヵ月ぶりの高値

 1月29日のNY金2月限は1310.80ドルまで上昇し、昨年5月以来約8ヵ月半ぶりの高値を更新した。米国FOMCでパウエル議長が記者会見するのは日本時間31日午前4時半となるが、市場はFRBが従来の想定より緩和的な金融政策に傾くと見ている。

 昨年4回利上げしたFRBは、政策金利がかなり目標に近くなったため、利上げの可能性が小さくなっている。金融引き締め効果のある米国債などの保有資産の縮小を早期に停止するとの報道もあり、議長が会見でどのような発言をするのか注目される。

 商品アナリストは「パウエル氏が景気認識を下方修正したり、今後の金融政策について慎重な発言をしたりすれば、ドルが売られ、ドル建てのNY金は水準を切り上げる」と予想。この場合、1320ドルを突破し、状況次第では昨年5月の高値(1326.30ドル)を試す可能性があるとみている。

 世界の経済は減速している。ブラジル、中国、ドイツ、日本、ロシア、英国の昨年の経済成長率はすべて、それ以前の8年間の平均を下回っている。

 中国の昨年12月の対米輸出は前年同月比で▲3.5%減となり、全体の輸出は▲4.4%減となっている。また中国の出生数は前年比で▲12%減、1961年以来の低水準となっており、個人消費落ち込みの恒常的な原因となっている。

 欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏の域内総生産成長率の見通しを18年は1.9%、19年は1.7%へと、それぞれ▲0.1ポイント引き下げた。巨額の債券購入プログラムが打ち切られる中で、欧州経済を見舞うリスクが浮き彫りになった。ECBは声明文で、来夏まで主要金利を現行のマイナス0.4%程度に保つことを約束した。投資家は利上げが始まるのは20年以降になるとみている。

 これらのことから読み取れるのは、株価はこれまでほど上昇しないであろうということである。投資家は資金の持って行く場が極めて限られることになる。今後株価は低迷し、金利も上がらないとなれば。資金は金にでも置いておくかということになるのではなかろうか。
 

 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事