東京の独歩高でタイ産地から荷を呼ぶ

 東京ゴムRSS3号は依然として期近が波乱している。先週末の1月限納会は強気中国筋のまとまった現受けに200円大台を回復して、前日比9円高の高納会を演じた。これを映して2月限も追随高を示して、やはり200円台を回復するなど高値波乱の展開にある。

 2月限が追随高を示したのは、恐らく、『強気の中国筋が2月限納会でもまとまった現受けに出るのでは…』(市場関係者)との声が強まっているからだ。

 1月限納会値の200円大台乗せは2017年9月限納会の297円以来の出来事であり、目先的には2月限をめぐっての市場の思惑で波乱することは間違いない。

 ただ、期近がこれほど高値で推移すると、現物手持ち筋は割高の期近にヘッジ売りを集中させるため、それだけ多くの現物が集まりやすく、その重圧がよりかかることになる。

 それだけではなく、3月限以降の限月が2月限の高値に追随すれば、タイRSS3号の輸入採算上、タイから東京市場に現物を呼び出すことになり、再び東京商品取引所のゴム指定倉庫在庫が増勢をたどるリスクが大きくなることを意味する。

 『昨年春に東京商品取引所のゴム指定倉庫在庫は1万4,000トン弱まで増加し、その影響で東京ゴムRSS3号先限は11月21日に151円まで下落した。1年間の供用期限切れ現物が10月から12月に品渡しされ、その圧迫が強まった。今回はせっかく東京商品取引所の在庫が8,000トンそこそこまで減少したところで、再びタイから大量の現物を呼び込む見通しにあり、在庫増勢に拍車をかける恐れもある。1月限納会で現受けを敢行した中国筋がどれほど中国にその現物を輸出するかポイントだが、いつまでも期近高、期先安の逆ザヤ状態が続くとは思えない』(市場関係者)との見方が妥当と思われる。

 天然ゴムの国際指標とされている上海ゴムの中心限月(2019年5月限)は1万1,600元台で1月21日の1万1,970元、1月7日の1万1,980元を抜けずにモタついており、東京だけが独歩高を演じているようにも思える。

 東京が独歩高を続ければ、タイの輸出業者は東京に現物をどんどん運んでくるはずであり、いずれは、東京の逆ザヤ相場が順ザヤ相場へ変化することは目に見えている。目先は2月限の動向次第で波乱の目が残されているが、そうした相場は長く続かず、在庫圧迫による長期低迷相場の再来が危惧される。
 

 

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