ゴムは“逆ザヤに売りなし”の相場

 東京ゴムRSS3号は先週も上昇基調を維持した。特に、先週からは期近2本(1月限、2月限)が主導して上昇しており、まさに“逆ザヤに売りなし”の相場展開となっている。

 このように、期近主導での上昇はめずらしいが、これは、期近2本に納会で現受けに出る可能性のある筋が存在するからだ。その一部筋の買い玉が安く、タイRSS3号のオファーをかなり下回る価格という。

 しかも、東京買いの上海売りのポジションにあるとの噂もあり、そうなると、25日(金)の当限納会でまとまった現受けに出る可能性もあるわけだ。一方、売方の主力はタイ筋と見られるが、カラ売り筋の玉が依然として残っているようで、当面は踏み上げ相場で地合を強めるものと見られる。『一部筋の買いは当限(1月限)だけではなく、2月限にもあるようだ』(市場関係者)を裏付けるように、当限に追随して上昇しており、先週末には190円を突破する勢いを示している。

 もちろん、タイRSS3号のオファーを上回る価格形成でタイ産地から荷を呼び込んでいるようで、『タイの輸出業者2社だけでも7,000トン(1,400枚)の実弾が東京に運ばれてくるようだ』(市場関係者)という。

 先週の段階では5,000トン(1,000枚)と伝えられていたが、それが7,000トンに増えたということは要するに、『値が品を呼び込んだ』ことになる。

 ただ、“値が品を呼び込んでいる”とはいっても、1月限納会で現受けした向きが、それを上海市場に運べば在庫が増えるにしても、長い間滞留することはない。

 その意味で東京商品取引所のゴム指定倉庫の入庫及び出庫、そして、在庫がどのようになるか、今後、注意深く見守る必要があり、同時に、1月前期の取引所への検品申請は320枚(1,600トン)あったが、後期にどれほどの申請があるか。2月以降の検品申請数量によって、ある程度、納会での品渡しが把握出来るだけに、それにも注目したい。

 いずれにしても、1月限、2月限は売買双方の駆け引きが見どころだが、当面は『逆ザヤに売り無し』で強気方針を維持すべきと見る。そして、時間の経過とともに、東京商品取引所の在庫が増加し始めたら、『値が品を呼んだ』の重圧が強まり、戻り売り基調に転換するはずだ。

 その場合は現在の逆ザヤ相場が順ザヤ相場に転換するはずである。サヤの変化にも目が離せない。
 

 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事