前月比で大幅減となったサウジの12月生産量と減産合意の関係

原油(WTI先物)反落。米国のガソリン在庫の増加などで。51.55ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドルインデックスの反発などで。1293.6ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)下落。5月限は11640元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)上昇。3月限は421.5元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで464.6ドル(前日比2.1ドル縮小)、円建てで1613円(前営業日比6円縮小)。価格の関係はともにプラチナ<金。

東京市場は以下のとおり。(1月10日18時30分頃 いずれも先限)
4483円/g 白金 2870円/g 原油 39680円/kl
ゴム 180.9円/kg とうもろこし 22810円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「前月比で大幅減となったサウジの12月生産量と減産合意の関係」

1月3日、海外主要通信社が2018年12月のOPEC加盟国それぞれの原油生産量を公表しました。

このデータによると、サウジの12月の原油生産量は、11月比日量40万バレル少ない日量1,060万バレルでした。

OPEC全体で日量46万バレル減少であったため、減少ほとんどをサウジが担ったように見えます。

報道では“すでに減産が始まっている”というような、このデータを前向きに受け止めたコメントも見られました。

筆者は、サウジの12月の生産量を評価するには、前月との比較だけではなく、絶対量、および12月のOPEC・非OPEC閣僚会議で減産合意した際に減産の基準とした2018年10月の生産量との比較も重要であると考えています。

絶対量については、11月の日量1100万バレルがサウジ史上最高水準であるため、そこから40万バレル減少したとしても、サウジとしてはほぼ最高水準を維持したと言えます。

また、減産の基準月である2018年10月との比較においては、サウジは“基準月から日量25万バレル削減する”と報じられている点に留意が必要です。

以下のグラフのとおり、12月は前月比で40万バレル減少となったものの、あくまでそれは11月(サウジ史上最高水準)に比べて40万バレル減少しただけであり、サウジ単体として減産を順守したわけではありません。

減産順守には、12月の生産量からあと20万バレル程度削減する必要があります。

そもそも日量25万バレルの削減で十分なのか?という問題にも留意しなければなりません。

ニュースの見出しだけで、“減産が上手くいっている”“サウジが率先して減産している”とするのは早合点なのかもしれません。

図:サウジアラビアの原油生産量 単位:百万バレル/日量

出所:海外大手通信社のデータをもとに筆者作成

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