減産は本当に上手くいっているのか?

原油(WTI先物)上昇。OPEC減産への期待感などで。50.29ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドルインデックスの反落などで。1284.0ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。5月限は11785元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)上昇。3月限は416.3元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで457.0ドル(前日比7.1ドル縮小)、円建てで1596円(前営業日比1円縮小)。価格の関係はともにプラチナ<金。

東京市場は以下のとおり。(1月9日17時30分頃 いずれも先限)
4479円/g 白金 2883円/g 原油 39020円/kl
ゴム 185.4円/kg とうもろこし 23110円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「減産は本当に上手くいっているのか?」

1月からOPEC(14カ国)と一部の非OPEC諸国(10カ国)、合計24カ国で減産が行われています。

2018年10月を基準に、OPECは日量80万バレル、非OPECは40万バレル、24カ国合計で日量120万バレル削減することになっています。

以下のグラフは、日量80万バレル削減することになっているOPECの原油生産量の推移です。

すでにサウジが12月、11月に比べて日量40万バレル程度、生産量を減少させているため、減産開始後の上限である日量3,237万バレルまであと20万バレル程度となっています。

報道では、すでにサウジが率先して減産開始前から大幅な減産を始めたと、この動きを高評価する発言が見られますが、OPECの動きには問題点が2つあると筆者は考えています。

1つ目は、日量3,247万バレル程度で減産順守となる点です。

この水準は、減産を行うことを前提に基準値を引き上げるために行われた“駆け込み増産”開始前を上回る点です。

世界の石油需給バランスを引き締めるためには、日量80万バレルの削減では足りない可能性が高いということです。

2つ目は、2019年1月でOPECを脱退したカタールの生産量である日量60万バレルが、そのままOPECの減産分として扱われる可能性がある点です。

2018年10月時点で加盟していたカタールが、2019年1月からいなくなったことで、”OPEC”としては日量60万バレルの削減が行われる計算になります。(具体的な1月の生産量は、今月末から来月上旬に各機関が公表します)

カタールは単に、減産に参加しない非OPEC諸国の一つとなっただけで、同国のOPEC脱退が世界の原油生産量を減らすことにはつながりません。

削減量の規模の問題とカタール脱退による数字のトリック。

一見、上手くいっているように見える減産ですが、減産体制が問題を抱えながら先に進んでいる点に注意が必要です。

図:WTI原油とNYダウ、エクソンモービル、シェブロンの株価の推移

出所:海外大手通信社のデータをもとに筆者作成

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