2019年は春高相場を実現へ

 2018年の東京ゴムRSS3号先限は高値216円30銭(1月16日)、安値151円(11月21日)で、その値幅は65円ほどとなり、ほぼ1年間水準を下げた年だった。特に11月の安値は2016年1月12日の144円50銭にあと6円50銭に迫るなど大きく下落した。

 原因は春に向けて東京商品取引所のゴム指定倉庫在庫が1万4,000トンに迫る急増を見せる一方で、年末に向けて供用期限切れ現物渡しが集中し、期近から大きく値を崩す結果になった。

 さて、こうしたなかで2019年の春相場はどうなるのか。結論から先にいえば、大底を打った相場であり、強気ペースの相場が続くと見るべきであろう。

 ①米中貿易摩擦による景気後退懸念、②ニューヨークダウの暴落、③原油価格の下落、④円高見通し…などの不安材料があって、上値も限定的とはいえ、昨年12月で供用期限切れ現物が一掃される一方で、過剰在庫が中国に逆輸出されており、足元の需給はひと頃から見ると改善されている。

 今後、春に向けては東京商品取引所のゴム指定倉庫在庫が減少、期近の上げ足が軽くなるのに加えて、タイでは2月以降、天然ゴムの季節的な減産期を迎える。2月から6月頃までは生産量が消費量を下回る時期が到来し、天然ゴム産地の需給も改善する。

 天然ゴム相場の春高現象はこうした季節的要因によるところが大きく無視出来ない。タイ、インドネシア、マレーシア3ヵ国による市況対策(輸出削減)は利害関係もあって、今回は話し合いがまとまらなかったものの、市況下落の際は3ヵ国が急遽市況対策に乗り出す可能性も否定出来ない。

 一方、ニューヨーク原油は12月26日に42.52ドルまで暴落し、10月3日の高値76.90ドルから34ドル以上も下落したが、今後の下落にはOPEC(石油輸出国機構)及び非OPEC産油国の協調減産強化が予想され、下値にブレーキがかかるものと見られる。

 ニューヨークダウも12月26日には1,000ドル以上も暴騰、1日の上げ幅としては史上最大を記録するなど、下げ過ぎの修正に移行し始めている。原油、ニューヨークダウともに目先的には不安定、上下波乱が予想され、ゴムRSS3号も、その影響を受ける恐れもあるが、基本的には2018年一杯で下げ相場が終了、2019年は春に向けて水準をアップする展開が予想される。

 2018年中のRSS3号先限の変動幅はざっと65円だったが、2019年はそれを50円幅と見ても、2018年11月21日の安値151円から50円高とすれば春の産地減産期へ向けて少なくとも200円相場があってもおかしくあるまい。
 

 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事