原油価格急落の背景

原油(WTI先物)下落。米国の石油掘削稼働リグ数が増加したことなどで。42.70ドル/バレル近辺で推移。(12月24日時点)

金反発。ドルインデックスの反落などで。1272.5ドル/トロイオンス近辺で推移。(12月24日時点)

上海ゴム(上海期貨交易所)下落。2019年5月限は11050元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)下落。2019年3月限は362.0元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで484.1ドル(前日比21.8ドル拡大 12月24日時点)、円建てで1712円(前日比1円拡大)。価格の関係はともにプラチナ<金。

東京市場は以下のとおり。(2018年12月25日16時40分頃 いずれも先限)
4496円/g 白金 2784円/g 原油 33350円/kl
ゴム 169.9円/kg とうもろこし 22090円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「原油価格急落の背景」

WTI原油価格は2018年12月25日(火)未明時点で1バレルあたり42.7ドル近辺での推移となっており、今年10月の高値に比べて40%を超える下落となっています。

42ドル台は、1年6カ月ぶりの水準です。

原油相場の急落は、データ面と心理面、両面の弱さが重なっていることで起きていると筆者は考えています。

12月に公表された各種統計では、米国、サウジが同国として過去最高水準まで生産量を増加させたこと、OPECとロシアにおいては高水準を維持したことが明らかになりました。

また、このような生産量の増加に伴い、世界の石油需給バランスが3カ月連続で供給過剰となったこともわかりました。

心理面では、米中貿易戦争の悪化、英国のEU離脱問題の混迷などによる消費減少懸念の他、株価下落をきっかけとした将来の消費減少懸念の高まりなどが挙げられます。

また、今週はじめ、OPECの議長(UAE出身)が減産延長・削減幅を示唆する発言をしたものの、原油価格が急落したからも心理面での不安が垣間見えます。

発言が、まだ減産が始まっていないタイミングだったことで、あからさまに原油価格反発を狙ったもので市場に見透かされたこと(OPECが市場に見透かされる組織になり下がった懸念がある)、議長とはいえ発言の主がサウジではなかったこと(サウジのリーダーシップが低下したこと、サウジが米国を忖度して強気に出られないことなどを連想させた可能性がある)などから、不安心理が強まったとみられます。

“第2次逆オイルショック”の様相を呈している原油相場ですが、データと心理、両面の弱さが重なって下落が進行していると言え、価格反発にはこれら両方が解消することが必要であると筆者は考えています。

図:原油価格急落の背景

出所:各種情報源をもとに筆者推計

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