今年の8月で金価格は底打ちか?

 NY金価格は1250ドルを超え、東京金価格は4500円を上回った。チャートを見ると、8月16日のそれぞれ1,167ドル、4,112円が底だったように見える。

 今年の金価格はドル高に振り回された年であった。3月、6月,9月と3回の利上げによりドル高になり、新興諸国通貨安と共に金安になった。金の需要は各国通貨建て価格の値上がりにより、宝飾品需要は削られた。小口投資需要は通貨安ヘッジのために少し増加傾向になる。

 その一方で最近のドル金利の上昇により各国政府が保有する米国債の評価損が大きくなり、外貨準備の多様化を図る一環として各国政府による金購入が顕著だった。この傾向は今後も続くものと思われる。

 金ETF残高は減少した。しかし長く上げ続けてきたNYダウ平均株価も2月と8月に大幅に下落する局面を見せたこともあり、時折セーフヘイブンとしての金需要が増加することもあった。

 来週12月19日にはFOMC(米公開市場委員会)により米国FF金利が2.25%~2.50%に利上げされるものと思われる。FRBが中立金利と見ていると思われる2.50%~3.0%の金利までこの12月に利上げが行わるとすると0.50%、つまり2回分の差しかない。

 Chicago Mercantile Exchange におけるFED Watchによれば、この金利に達すると市場が読んでいる確率は、6月19日のFOMCでは7.9%、9月18日でも12.4%であり、なかなかそこまで金利は上げらないと予想している。10年続いてきた米国の好景気に少しでも翳りが見えたり、消費者物価が思ったほど上昇しない場合は、FRBは利上げを一層遅らせる可能性がある。

 そうした状況を背景にドル高が調整局面に入れば、金価格は復活してくるものと思われる。つまり、NY金価格は今年の8月を底にして上昇局面入りすると考えられる。
 

 

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