ゴムは反発の時期が到来!?

 東京ゴムRSS3号先限は11月21日に151円まで下落したが、その後は落ちつきを取戻しながら反発へと転じた。11月限納会が374枚(1,870トン)の渡物がありながらも商社や中国筋と見られる向きが現受け、納会値が137円10銭、前日比1円90銭高となったこと、株価の反発やニューヨーク原油期近が一時的に50ドル台を割込みながらも、その後、反発へと転じたことがプラスに働いた。

 さて、今後の相場展開をどう読むかだが、12月限はざっと600枚(3,500トン)ほどの供用期限切れ現物が渡されるとの予想であり、これだけの数量を納会で受けるのは大変だ。そうなると、あとは価格を大きく下げて受け手を増やすしかない。その結果、12月限は120円台へ落ち込む恐れ大だが、しかし、このように価格が下落してこそ、中国向けの逆輸出が可能になるわけで、それが実現すれば東商取(東京商品取引所)のゴム市場指定倉庫在庫が減少し、供給過剰が改善されるというわけだ。

 10月限、11月限、12月限の3ヵ月間で供用期限切れ現物の発生が推定で6,000トン、枚数にして1,200枚あったから期近が下落を繰り返し、当限と先限の順ザヤ幅が拡大するのは仕方なかったというわけだ。

 しかし、2018年が終了して2019年になると、前述の6,000トン、1,200枚の古い現物が供用除外されると、今度は一転して供用品不足になる恐れもないとはいえなくなる。

 現在、東商取のゴム市場指定倉庫在庫は9,731トン(11月20日現在)であり、そこから単純に6,000トンの供用除外在庫を差し引くと4,000トンを下回る供用品在庫となってしまう。

 もちろん、一部タイ筋の現物2,000トンが在庫に計上されていないものと見られるが、それにしても、2018年と2019年とでは東商取の供用品在庫に大きな変化が生じることを頭に入れておかねばならない。

 すでに、10月以降の納会で受け渡しされた現物が中国向けに輸出されているとの情報も伝えられており、今後は突っ込み売りは警戒すべきだろう。

 過去の先限の安値を見ると、2016年7月8日に145円90銭、同年1月12日に144円50銭があるものの、恐らく、そこまで下落することなく、150円が強力な支持線となる可能性があり、あとになって、『11月21日の151円が大底だった』になるかも知れない。

 RSS3号の4月限、5月限といえば、タイでは季節的な天然ゴムの減産期に当たって供給量が大幅に減少すること、タイ政府が180億バーツの資金で農民に対して補助金を支給するといい、輸出業者からも原料ゴムやRSSを買い上げると伝えられている。ここは、これら強材料に支援されて反発、少なくとも先限が165円前後まで切り返すと見たい。
 

 

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