OPEC減産姿勢は評価されず下落が加速する原油相場

 原油相場の続落に歯止めがかからない状況になっている。WTI原油は10月に入ってからの下落は先週までで5週連続となり、今週初めも下落しているため連続安は6週目に入ってきた。驚くのは、原油相場が下げはじめてからすでに1カ月以上も経つというのに、まだなお下げ止まる気配が無いどころか下げが加速されている点だ。事実、11月13日のWTI原油は前日終値の59.93ドルから55.69ドルまで一気に4.24ドルも下げただけでなく、一時54.75ドルまで後退して、昨年11月以来ちょうど1年ぶりの安値をつけた。

 同時に、10月3日の直近高値76.9ドルから、13日の安値54.75ドルに至るまでの下げ幅は22.15ドル、下落率は29%に及んだ。下落に継ぐ下落がマーケットの心理を暗転させ、同時にコモディティ・ファンドを中心とした投機家に売りを誘っている。には一時58.68ドルまで下落したことで、この間18.22ドル、23%超の下げ幅に及んでいる。

 今後の原油相場の見通しだが、超短期では自律的に反発するかもしれない。日足ベースの相対力指数(RSI)が10ポイントまで来ており、反発の目安とされる30ポイントを大きく下回っているためだ。ただし、週足ベースのRSIはまだ30ポイントをやや上回っており、下げ余地を残しているようでもある。

 一方、先週、11月6日時点のWTI原油市場のファンドの建玉は、買いが55万4562枚、売りが15万0779枚で差し引きは40万3783枚の買い越し。今年2月時点の73万9000枚からは30万枚以上の大幅なマイナスとなっているものの、まだなお高い水準であり買われ過ぎ感がある。このまま買い玉の整理が進み、20万枚付近まで減少した場合、ようやく1年前の昨年末とほぼ水準に戻ることができるわけで、ここでようやく整理の一巡のメドが見えてくる。理想的には買いと売りとの差がなくなって買い越しが無くなった時点で完全な整理一巡となり、新規買いが再び入ってくる状況になる。
 

 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事