増加中のOECD石油在庫は“4分の1戻し”

原油(WTI先物)下落。米原油在庫の増加などで。60.51ドル/バレル近辺で推移。

金下落。ドルインデックスの高止まりなどで。1220.3ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)横ばい。19年1月限11300元近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)下落。18年12月限495.4元近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで357.3ドル(前日比2.5ドル拡大)、円建てで1316円(前日比9円縮小)。価格の関係はともにプラチナ<金。

東京市場は以下のとおり。(2018年11月9日17時ごろ)
4444円/g プラチナ 3128円/g 原油 49150円/kl
ゴム(RSS3号)160.7円/kg とうもろこし 24830円/t(3番限)

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「増加中のOECD石油在庫は“4分の1戻し”」

2018年6月頃からOPEC全体、サウジやロシア単体の増産傾向が鮮明になりました。

思い起こせば、2017年1月から始まった減産は、OECD石油在庫の減少を目的としていました。

同在庫は減産開始後、順調に減少していましたが、特にサウジやロシアが増産傾向を強めた今年半ば以降は、逆に増加する展開となっていました。

以下のグラフのとおり、減産開始後、OECD石油在庫は最大で2億6100万バレル減少しました。

しかし、減産開始後最も少なくなった2018年3月に比べ、10月は7200万バレル増加となりました。

減産開始後の減少分の4分の1強に相当する量が、サウジ等の増産が主因となり増加したとみられます。

なぜ減産期間中にも関わらず、サウジやロシアは(直近ではイラクやUAEも)増産をしたのでしょうか?

トランプ大統領が強行したイラン石油制裁により、同国の原油生産量が減少する見通しとなり、それを埋め合わせるため、と報じられています。

ただ、サウジやロシアの増産量は、イランの減少分を大きく上回っていました。つまり、想定以上の増産が行われていたことになります。

加えて、11月5日にイランの石油制裁が始まりましたが、イラン産原油の主要な輸入国である中国、インドなどの8カ国において180日間、輸入が猶予されました。

今後、サウジ・ロシア・イラク・UAEに加え、イランの生産量も増加する可能性があります。

この主要産油国の増産傾向は、OECD石油在庫をさらに増加させるとみられます。

ただ、一連の増産が、2019年1月以降、産油国が減産に準ずる施策を打つことを前提とした“駆け込み増産”なのであれば、数カ月後には再びOECD石油在庫は減少に転じる可能性があります。

減産参加国の方針、各国の原油生産量、そしてOECD石油在庫の動向に、引き続き注目していきたいと思います。

図:OECD石油在庫の推移 単位:百万バレル

出所:米エネルギー省(EIA)のデータをもとに筆者作成

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