フランス中央銀行の金 その①

 World Gold Councilのレポートによれば、第3四半期の政府保有金は前年同期比+22%、+148.4トン増加し、2015年以来最大の増加量を記録したという。購入した主な国は、ロシア、トルコ、カザフスタン、チェコ、インド、ハンガリー、モンゴルであった。

 London Bullion Market Associationが発行しているAlchemist(“錬金術師“の意)という月刊誌に、フランス銀行(Banque de France)の金塊についての記事があった。

 パリのセーヌ川の下には同行の巨大な金塊保管庫があるという。1924年から27年にかけてセーヌ川の川底から29メーター下がったところに1万平米(100m×100m)の天井を720本の円柱で支える巨大な地下倉庫を建設した。天井には自動消火設備と酸素供給系統を完備しているという。

 同行は2000年に保有している金塊の純度の統一を図ったという。London Bullion AssociationにおけるGood Delivery として登録されている金塊の純度は99.50%と決められている。金塊にシリアルナンバーが振られ、精製会社や製造年月日の刻印が押してあること等の規定がある。

 東京商品取引所に上場されているものは、99.99%の純度を満たした金地金である。フランス銀行は、LBMAの定めた基準に合致する金塊に統一したという。想像するに、それまでの金の売買では純度がバラバラな金塊が扱われていたのではなかろうか。

 ちなみに、筆者が商社時代に持ち込まれた金塊を買い取る時は、GoodDeliveryの刻印が無いものについては全て再溶解して純度を確かめた上で買い取った。再溶解の費用約1万円は売り手の負担であった。再溶解すると言うと持ち込んだ金塊を持って帰る顧客もいた。金塊の中に鉛が入っていても外見からはわからない。

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