イラン制裁再開を口実に、サウジはどれだけ増産をしたのか?

原油(WTI先物)下落。イラン石油制裁再開において一部除外国を作る旨の報道などで。62.66ドル/バレル近辺で推移。

金強含み。ドルインデックスの反落などで。1234.0ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)下落。19年1月限11060元近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)下落。18年12月限505.8元近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで360.0ドル(前日比1.2ドル縮小)、円建てで1317円(前日比14円縮小)。価格の関係はともにプラチナ<金。

東京市場は以下のとおり。(2018年11月5日14時ごろ)
4468円/g プラチナ 3151円/g 原油 49490円/kl
ゴム(RSS3号)160.3円/kg とうもろこし 25020円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「イラン制裁再開を口実に、サウジはどれだけ増産をしたのか?」

2018年5月上旬、トランプ大統領がイラン核合意から米国が単独で離脱することを宣言しました。

8月に制裁第1弾が始まり、11月5日から第2弾が始まっています。

ただ、同国産原油について日本を含む8か国が輸入を継続できることとなった旨の報道があり、状況が大きく変わりました。

猶予期間とされる180日間を過ぎればその8か国もイラン産原油を輸入できなくなることになりますが(制裁再開を履行すればですが)、少なくとも、目先すぐにイラン産原油の供給が急減することはなくなったと考えられます。

5月以降、トランプ大統領はイラン産原油の供給をゼロにする旨の発言をしていました。それに基づけば、本日よりイラン産原油の輸出量はゼロになるはずでした。

そしてイランの生産減少を見越して、サウジが“世界の石油需給の安定”を大義名分として6月以降、増産をしていました。

サウジが増産を開始して以降、OPEC内では増産する動きが加速し、UAE、イラクなどもサウジに追随しました。

以下のグラフは2018年5月と10月のOPEC全体とOPEC加盟国各国の原油生産量を増減幅を示したものです。

OPEC全体としては日量131万バレル増加しています。

イランは日量45万バレルの減少でした。

このイランの減少を見越してサウジは増産してきたわけですが、サウジの増産量は日量65万バレルと、イランの減少分を埋めて余りある量でした。

6月以降、必要以上に増産をしたサウジと、そのサウジに追随して増産した国が続出したことで、OPEC全体として生産量が増加したといえます。

明日11月6日(火)に米エネルギー省(EIA)、13日(火)にOPEC、14日に国際エネルギー機関(IEA)がそれぞれ10月の原油生産量を公表します。

今回紹介した海外主要メディアのデータではない、公的な特徴を持つ機関の生産量にも注目したいと思います。

図:OPECの原油生産量の増減幅(2018年10月-同5月) 単位:百万バレル/日量

出所:海外主要メディアのデータをもとに筆者作成

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