週刊石油展望

 先週末のWTI原油は先週比2.79ドル安の63.83ドル、ブレント原油は3.00ドル安の73.37ドルとなった。

 前週末の海外原油は、米国のイラン制裁発動をにらんだ買いが入った。対ユーロでのドル高一服や株価の下落幅縮小も支援となり値を戻し、米国石油掘削リグ数は前週比2基増加の875基であったものの続伸となった。

 先週に入ると、週明けから一貫して下げ続ける展開であった。月曜日は米国株の下落、原油需要見通しの不透明感から下値を切り下げていった。またロシアのエネルギー相が、原油の生産水準を抑制、削減する根拠はないと述べたことも圧迫要因となった模様である。翌火曜日も続落。米国が中国に対して新たな関税を検討していると伝わり、米中貿易摩擦への懸念が重しとなったほか、ドル高進行や在庫統計での増加予想なども売りを誘うこととなった。EIA在庫統計では、原油在庫はほぼ市場予想通りの増加幅(予想:311万B増加、結果:321万B増加)となる一方、ガソリン及び留出油の減少を受けて発表直後は値位置を切り上げたが、その後は一転して売られることとなった。株式の上昇は支援材料とはならず、原油の需要減退懸念やドル高が重しとなった。1日も続落。前日に引き続き株式の上昇は支援材料とはならず、またドル安が進行したが価格を支えることはできなかった。韓国とインドがイラン産原油の制裁緩和を米国との間で大枠で合意したとの報により、イランの減産を背景とした供給逼迫懸念の後退から一段と下落した。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事