上海の株価下落が火をつけた!?

 東京ゴムRSS3号は先週も一代の安値を更新、先限(2019年4月限)が10月末に159円60銭まで下落した。下げの直接のキッカケは上海ゴムの中心限月(2019年1月限)が11月1日にトン当たり1万1,125元と、10月9日の1万2,875元から1,750元も下落したからだ。

 一元、16円32銭だから1,750元安は、国内換算でトン当たり2万8,560円、キロ当たりで29円弱の下げであり、この下げ幅は5月21日の1万2,355元から6月19日の1万0,050元まで2,305元安(国内換算トン当たり3万7,618円、キロ当たり37円62銭安)に次ぐものだ。

 原因は上海総合指数が10月19日に2,449.20ポイントまで下落したことを嫌気したもので、中国経済への不安、懸念が背景にある。また、前回の本欄で述べたように、9月の中国新車販売台数が231万4,100台と3ヵ月連続で前年同月を下回り、2018年通年でも前年実績を下回る可能性も強まって、いわゆる、『世界最大のゴム消費国である中国の需要が低下する』との懸念が上海ゴムの足を引っ張ったといえるわけだ。

 ちなみに、2017年の中国の天然ゴム消費量は530万1,000トンと、前年比32万トン弱増加、合成ゴムの消費量も433万8,200トン、同36万トン弱増加していたが、この伸びが鈍化するとなると、やはり、影響は少なくない。

 それでなくとも、来年1月に向けては天然ゴム生産最盛期で、季節的に供給過剰となる時期だけに、国際天然ゴム価格の市況低迷が表面化しかねない。

 ただ、目先的には上海ゴム、上海総合指数、東京ゴムRSS3号ともにRSI(相対力指数)が下値警戒の30ポイント近辺にあり、ここでアヤ戻り、修正高があってもおかしくないものと思われる。

 もっとも、本格的な出直り相場に移行するとは思えず、目先的な戻りは売り場を提供することになるだろう。というのも、本欄で何度も指摘している通り、11月限納会と12月限納会とであわせて5,000トン、1,000枚の供用期限切れ現物が発生するからだ。

 これを消化して初めて出直り相場に移行出来るものと見られる。その出直り相場は早ければ11月限納会(26日)の納会前後、遅くとも12月限納会(20日)以前、つまり、12月前半と見られるが、その頃には中国向けの逆輸出が話題になるのではなかろうか。
 

 

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