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原油を取り巻くファンダメンタルズは弱い

 ファンダメンタルズの悪化と株式市場の下値波乱の展開を受け、海外石油市場は急落を演じ、WTI期近12月限は一代足でみると、8月22日以来の65ドル台に値を沈める場面をみせている。10月3日に付けた76.72ドルの高値から11ドル以上の下落である。NYガソリン期近12月限に至っては4月17日以来の1.80ドル割れとなった。

 石油市場の大幅安の要因として、サウジの増産姿勢を確認したこと、米国の原油在庫の急増、そして株価の急落が挙げられる。

 サウジのファタハ・エネルギー相は同国の原油生産目標の現行の日量1070万バレルから日量1100万バレルに引き上げ、生産能力を日量1200万バレルにすることを明らかにしている。OPEC月報によるサウジの9月の産油量は日量1043万バレルにとどまっており、6月の増産決定からたった10万バレルしか増加していないだけに、今後、50万バレル程度の増産が予想される。

 米国の原油在庫は5週連続で急増しているが、10月から実施されている戦略備蓄在庫(SPR)の放出の影響がかなり大きいとみられる。SPRの放出は11月末まで予定されている。加えて、11月も米国のシェールオイルの増産も指摘されている。

 このため、サウジと米国の供給だけで、6月末のOPECによる増産決定後に200万バレル前後の増産が11月には想定される。
 

 

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