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コモディティ群のなかで最高値となったエネルギー価格

 これまで述べたとおり産油国の増産による需給の緩和により、原油価格の先行きは一段の上昇が厳しいのではないかと考えられるが、この理由のほかにもコモディティ全体の値位置から相対的に比較した場合の原油価格の水準が割高となっている点も軽視できない。

 下段の折れ線グラフは世界銀行(WB)が毎月公表しているコモディティのインデックスであるが、2016年の時点で最も安い値位置であったエネルギー価格(原油、天然ガスなどの総合エネルギー指数)は、その後、多くのコモディティ銘柄が上値重く推移する中でほぼ独歩高となり、今年の夏頃には他の銘柄とほぼ肩を並べる水準まで回復した。その後、7月以降については他のコモディティが下落傾向をたどる中、逆にエネルギー価格が上昇した結果、すべてのコモディティのカテゴリーのなかで最も高い水準に達した。

 今年5月から6月以降、トランプ政権が中国に対し極めて広い範囲でかつ高い関税を課したことに伴い、そのことが中国だけではなく米国を含めた世界の商品需要をシュリンクさせることになるとの見方を誘い、商品市場は総じて下向きトレンドへの転換を強いられた。それにもかかわらず原油や天然ガスは逆に上昇傾向をたどったことによるものである。

 従って、イランやベネズエラの原油生産の減少、あるいは潜在化する中東地域の地政学的リスクなどがあって原油価格は独歩高となっているものの、マーケット的にはバブル化していると考えられなくもなく、そのあたりが今後の市況暗転の不安を誘う。
 

 

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