ゴムは上下に足カセ要因!!

 東京ゴムRSS3号先限は10月2日に174円20銭まで上昇したが、175円を抜くことが出来ず、先週末は170円の攻防戦まで後退した。ただ、こうしたなかで、ニューヨークダウは10日、11日の両日で実に1,377ドル安へと下落、ニューヨーク原油期近も10月3日の76.90ドルから6ドル以上下落しているなかで、先限が170円弱で下げ渋っている点は評価出来る。

 だからといって、現在のRSS3号を買えるかといえば、『ノー』だ。というのも、円相場直物が10月4日の114円55銭から、一転して円高に向かっており、このため、タイRSS3号の輸入採算も低下しているからだ。

 『先限が175円以上に上昇すれば、ヘッジ売りが出るだろう』(市場関係者)としていることは、仮に180円へと水準を上げれば、新たな荷をタイ産地から呼び込む恐れが一段と強まるということ。

 現在の東京商品取引所のゴム市場指定倉庫在庫は1万0,026トン(9月末)だが、そのピークは今年4月20日の1万3,712トンで、当時よりも3,700トンほど在庫が減っている。しかし、5ヵ月かけて3,700トンしか減少していないなかで、先限が175円以上に上伸すれば新たな荷を呼び込む恐れのあることは、強力な上値抵抗材料といわざるを得ない。

 一方、前回の本欄で述べた、『東京の過剰在庫が中国に輸出される』といった噂だが、確かに、関係筋に打診があったものの、その後は音沙汰がないとか。とはいえ、逆輸出説をキッカケに大手弱気筋が売り玉手仕舞に出たことは、やはり、真実性があったと見ることが出来る。

 もちろん、RSS3号当限は9月28日の139円70銭に対して、現在は155円前後と、当時よりも15円ほど水準を上げてしまっており、逆輸出の条件は整っていないといえる。

 それを裏返すと期近は相場が下落すれば、逆輸出説が再燃するわけで、大きな下値に対する抵抗材料になることも間違いない。

 いずれにしても、当限の140円以下には逆輸出再燃、先限の175円以上にはタイ産地から荷を呼ぶ価格水準であることを頭に入れて対応する必要がありそうだ。来週25日(木)の当限納会で実需筋以外の受け手があるのか、仮にあったとしてどれほどのトン数か見なければならない。
 

 

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