NYダウ急落を受けた金市場見通し

 米30年債利回りは、新・債権の帝王ことダブルライン・キャピタルCEOのジェフリー・ガンドラックが指摘した「3.25%の壁」を突破し、4年3カ月ぶりの高水準へ上昇。米10年債利回りも3.00%の重要な節目を上抜けてきた。2月のVIXショックの際も、10年債がテクニカルポイントを上抜き、NY株価は急落となった。

 昨年末からのFRBによる資産買入れ縮小に続き、米中貿易戦争の激化で中国が米国債保有を減らすと共に再投資していないのではないかとの観測などから需給悪化(債権安・金利上昇)が意識され、原油価格が大幅続伸する中、強気の米マクロ経済指標も相次ぎ、金利上昇(債券下落)圧力が掛かりやすかった。

 NYダウは、下落幅ランキングでは、過去3番目の下げ幅を記録したものの、値位置が史上最高値圏と言う事もあり、下落率ランキングでは、ワースト10内にも入っていない。

 逆相関のNY金とNYダウ、NY金とドルだが、8月のトルコショック以降、NY金は心理的節目1200ドルを中心とした保合いを形成していたのに対して、NYダウとドルは買い進まれ、相関が崩れていた。中期的には、どちらかの値動きが間違いで、「金が下がる」か、「金が下がらず、NY株価・ドルが下がる」かであったが、足元の動きを見る限り、NY金の底打ち固めの動きが、先行指標となった格好だ。

 トランプ大統領下からFRBへ追加利上げの牽制も入っており、年内の利上げ観測が後退していくようなら、株価は戻り、ドルの上値は抑えられ、NY金の下値は固まっていくと考える。

 来週にも予定されている米国の半期為替報告や、12日にはトルコ当局が拘束している米国人牧師の処遇を巡る裁判にも注意。

 仮に、世界的な株価下落に拍車がかかった場合は、リーマンショック時と同じように、金も短期的には追随しそうだが、その後の戻りは最も早く大きくなるだろう。
 

 

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