コールオプションの急増が原油市場の強気を裏付ける

 WTI原油の週間足は9月第2週から先週まで4週連続の陽線を引いた。直近高値は10月3日の高値76.9ドルで、ここを天井としていったん上値修正の動きとなりそうだったが、大型ハリケーンの発生ととともにメキシコ湾の石油施設の一部で操業停止する動きが伝えられると再び反発。この結果、WTI原油は再び75ドル付近まで値を戻し、WTIより約10ドルのプレミアムをつけているICEブレントは85ドルまで上昇してきた。

 原油市場ではにわかに強気な心理が広がっており、ヘッジファンドやコモディティファンドらの買いポジションが増加する傾向にある。また相場の将来価格を具体的に想定してポジションを取るオプション市場において、強気のコールオプションの買いが急増する状況となっている。WTI市場では来年末の19年12月限のコールオプションの買い残が3万1000枚と、過去最高の水準に達した。またブレント市場でも、同様に権利行使価格100ドル超のコールオプションの買い残はこの1カ月で2倍以上に急増し、同95ドル超のコールオプションの買い残はこの1カ月で4倍に膨れ上がったと伝えられている。

 オプション市場で原油価格が100ドルに達しないと権利行使ができないポジションが増えていること自体が、その値位置まで相場が上昇する期待値が上がっている明確な裏付けであり、感覚的に「100ドルまで相場が上昇するかもしれない」といった曖昧な予測より信頼性は高い。
 

 

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