市場とは何か その18

 今日あたり米国メキシコ湾にはハリケーンマイケルが通過しているが、こうした秋のハリケーン襲来も原油価格上昇の一因となる。マイケルは10月9日日本時間午後4時時点でメキシコ湾に侵入していてちょうど下図の軌道上にあるメキシコ湾内のBPやエクソンの海上油田の従業員は現場から撤退しているので、ハリケーンの場合突然制はない。
 

出所:The National Weather Service (NWS)
 
 しかし、下グラフのように、2017年ヒューストン等を水没させたハリケーンハービーの場合は、ハリケーンが上陸して洪水を起こした8月28日のNY改質ガソリン価格にそれ程の異常はなかったが、テキサス州とルイジアナ州に爪痕を残して北上した後、それらの地域の石油精製設備にダメージがあり、当分生産できないことが判明してから31日にガソリン価格はスパイクを形成して急騰している。この急騰はまさに一日で終わったが、価格が事象を反映するには、その事象そのものではなく、商品に関係する重大な出来事が生じた時にのみ大きく反応するということである。ハリケーンはある程度予知可能な事象であり、問題はその進路と、その進路における商品に関する影響の度合いである。ハリケーンハービーの場合、ガソリン価格がスパイクのように急騰し下落した後、主室に原油価格が上昇している。原油を取引していた人は、ガソリン不足を通じて生じた石油の需給引き締まりに後から原油が反応したので、ゆっくりと収益を確保することができた。そして、たまたまであるが、それがその後1年以上にわたる原油価格上昇の起点となっている。
 

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