世界の石油需給バランスは、供給過剰へ向かいつつある

原油(WTI先物)反発。イランの原油輸出量のさらなる減少報道などで。75.78ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドルインデックスの反発などで1194.4ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)上昇。2019年1月限は12650元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)上昇。2018年12月限は591.8元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで368.8ドル(前日比1.5ドル縮小)、円建てで1342円(前日比32円縮小)。価格の関係はともにプラチナ<金。

東京市場は以下のとおり。(2018年10月9日大引け時点 いずれも先限)
4319円/g 白金2977円/g 原油56550円/kl ゴム172.0円/kg
とうもろこし24530円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「世界の石油需給バランスは、供給過剰へ向かいつつある」

昨日、海外主要メディアはイランの原油輸出量がさらに減少していると報道しました。

同国の10月最初の週の原油輸出量は日量110万バレルとされていましたが、日量100万バレルを下回るとする情報源もあるとのことでした。

このようなイランを巡る材料によって、昨日の原油価格は反発したと報じられています。

筆者は、この点を“部分”とし、世界全体の石油の需給バランスを“全体”としてとらえる必要があると考えています。

以下のグラフは、世界全体の石油の需給バランスの推移です。

総供給から総消費を差し引いて計算するため、値がゼロよりも大きければ「供給過剰」を(モノ余り 供給>消費)、値がゼロよりも小さければ「供給不足」を(モノ不足 供給<消費)を示します。

その推移を確認してみると、ここ数か月間、世界の石油需給バランスは供給過剰に近づきつつあることがわかります、

これは、需給はだぶつき感が出てきているということであり、原油市場にとっては下落要因が強まりつつある(上昇要因が弱まりつつある)ことを意味します。

“部分と全体”というテーマでみると、イランが“部分”、世界の石油需給バランスが“全体”と言えます。

その意味では、市場は“部分”を材料視して“全体”を材料視していないと言えそうです。

明日(10月10日)、米エネルギー省(EIA)は、毎月1回公表する「短期見通し(STEO)」を公表します。

そこで、EIAによる10月のイランの原油生産量と世界の石油需給バランスが公表されます。

公的機関が公表する“部分”と“全体”がどのような状況なのか、注目したいと思います。

図:世界の石油需給バランス 単位:百万バレル/日量

出所:米エネルギー省(EIA)のデータをもとに筆者作成

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