ついに逆輸出説が飛び出した!?

 東京ゴムは先週初め(10月1日)に期近3本が吹き上げた。特に当限(10月限)は安値から一気に20円がらみも暴騰して、市場をアッといわせた。このように様相を一変させたのは、『東京市場の余剰在庫が中国に逆輸出される』との噂が伝えられたため。

 また、この情報をキャッチした弱気筋がまとまって当限の売り玉を買い戻したことから、逆輸出説に真実味を増す形になった。

 その後も期近3本の底固さが続いているものの、『売方の踏みが一巡すれば再び期近が値崩れするはず』(市場関係者)との見方が多く、今後の動きから目を離せない。仮に、本当に東京から中国に余剰在庫が輸出されるのであれば、そのトン数にもよるが、恐らく、これまでのような大順ザヤによるサヤ滑り現象は起こりにくくなるはずだ。

 逆に、中国への輸出説が単なる噂であれば、多くが見るように踏み一巡とともに期近から値崩れするはずで、しばらく、期近の動きから目を離せない。

 前回の本欄で述べた通り、2017年10月に東京商品取引所への検品申請が184枚、11月が392枚、12月に496枚の計1,072枚(5,360トン)も出ていた。

 昨年10月分の検品申請分は今年の9月限納会で品渡しされたものと思われるが、11月と12月の合計888枚、更に今年1月の検品申請分が396枚のあわせて1,284枚(6,420トン)が、10月限、11月限、12月限のそれぞれの納会で品渡しされるものと見られ、月平均400枚強の供用期限切れ玉を受けられるかどうかの不安がある。

 こうしたなかで、本当に中国にこれらの現物が輸出されるのであれば、納会で、その筋が現受けを敢行するはずである。その筋のポジションが“東京買い上海売り”になっているのかどうかも、あわせて見る必要がある。となると、10月限以降の納会に要注目といえそうである。

 ところで、市場で中国への逆輸出説の一方で、タイの某業者が3,000トンの現物をタイから東京に運んでくるとの説もある。

 11月、12月を中心に一部1月に東京に到着する模様で、せっかく、減少した東京商品取引所のゴム指定倉庫在庫が再び増加する可能性も出てきたわけだ。

 つまり、中国への逆輸出説が本当であっても、新たな現物がタイから入着することで重荷になりかねない。輸出が単なる噂であれば、もちろん、下げを助長することになる。
 

 

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