原油価格は年末にかけて80ドルに達するのか?

 WTI原油の上昇に勢いがついている。相場の勢い、あるいは相場の行き過ぎを示すオシレーター系の RSI(相対力指数)は、10月3日時点で75.08ポイントまで上がり、行き過ぎの分岐点となる70ポイントを超える水準まで達した。この結果、短期的には修正安となる公算が強く、既存買い方の利食い主導とともに軟化することが予想される。

 しかし基本的に今後もトレンドは上向きが維持されるだろう。10月3日に一時76.90ドルまで上昇したが、その2日前の1日時点で7月の直近高値(上値抵抗)を上抜いたためだ。相場が14年11月以来、3年11カ月ぶりの高値をつけた記録とともに、16年2月に26.05ドルの安値を起点とした上昇トレンドの維持が確認されたことが重要だ。

 WTI原油の相場基調が強いまま推移している最大の理由は「逆ザヤ」である。期近のほうが期先より高い値位置を形成していることで、時間的な経過とともに期先に建てた玉がほぼ自動的に上昇する「サヤ出世」という独特な状況となっている。割安な相場となっている期先に買いが入りやすい一方、売り方は極めて不利な状態に置かれるとともに実弾を保有している当業者は必要な分だけの売りヘッジは建てなくてはならないものの、スペキュレーションを含むオーバーショートのポジションは持ちにくくなっている。

 WTI原油の場合、今年に入ってから慢性的に逆ザヤ化しており、ハリケーンリスクが強まった夏場の時期は当限と1年先の限月とは10ドルほどの逆ザヤを形成した。7月2日の場合で当限8月限が73.94ドルであったのに対し、19年8月限は63.93ドルで10.01ドルの逆ザヤとなっていた。最近、この当先の逆ザヤはやや縮小しつつあるものの、それでも先月から今月に入ってからも3ドルほどの逆ザヤとなっている。
 

 

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