FOMCを受けた金相場見通し

 米連邦公開市場委員会(FOMC)で、短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を年1.75~2.00%から2.00~2.25%へ0.25%引き上げた。政策金利が2%を超えるのは、2008年半ば以来、約10年ぶり。

 米経済は4~6月期の成長率が4%台に高まるなど好調で、物価上昇率も目標の2%に達している。正副議長ら投票メンバー9人の全員一致で6月以来の利上げを決めた。

 先行きの利上げ見通しは、年内さらに1回(計4回)、19年も3回が中心シナリオとなった。緩やかな利上げが続くものの、20年は1回、21年は0回と、政策金利の引き上げを停止するとも示唆した。

 今回のFOMCでは、利上げは織り込み済み。市場が注目したのが、今回初めて公表された21年分だったが、これがゼロだった事で、過去の利上げと比較して緩やかなペースで引き上げられてきた利上げ路線も、20年での利上げ路線停止が意識されてくるだろう。

 大型減税の効果で目先の景気が上振れし、FOMC参加者が見込む18年10~12月期の経済成長率は3.1%(中央値)と、6月時点の予測より0.3ポイント上方修正。同期の物価上昇率も2.1%と目標をやや上回ると予測。

 FOMC後のパウエルFRB議長会見では、「米国経済は堅固だ。利上げ継続は経済の力強さの表れだ。政策金利を緩やかに引き上げることは、長期的に経済を下支えする。」とし、声明文から「金融は緩和的」との表現を削除したことは、「政策の道筋の変更を示すものではない。政策が想定通りに進展していることの表れだ。表現削除は、金融環境が緩和的でなくなったからではない。引き続き緩和的である。表現の有効期限が切れたからだ。われわれはどの時点で緩和的なスタンスを休止するのか、正確な理解を示したいとは思わない。」と述べた。
 

 

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