米SPRの放出が鍵となる原油相場

 米国では10月から11月末に日量110万バレルの戦略備蓄在庫(SPR)の放出を予定しているが、ペリー米エネルギー長官が27日、その放出を検討していないと言及したことを受け、一時、WTI・ブレントとも急伸する場面をみせた。ただし、トランプ米政権の総意ではないとみられ、SPR放出に対する不透明さが高まっている。

 ところで、23日にアルジェリアで開催された産油国会合で、イラン産原油の供給不安の対策として、追加増産が打ち出されるとの期待も市場ではあったが、結果的には見送られることになり、それを受けてWTI・ブレントとも急伸している。

 これに米国のSPR放出見直しが現実問題となれば、WTI・ブレントのさらなる急伸は避けられないとみる。

 トランプ米大統領は国連総会での一般演説で、OPECに改めて増産を要求したこともあり、サウジが今後数か月の増産の応じるとの情報も流れている。米中間選挙を前にして、トランプ米大統領としては、燃料価格の上昇は避けたいところで、OPECに対する要求も今後、エスカレートするとみる。また、燃料価格の上昇をもたらすSPRの放出見送りは、現状では考えにくい選択肢といえる。

 目先的には、SPRの放出の動向、サウジの増産の行方が注目される。また、9月末にロイター通信は9月のOPECの産油量を明らかにする。増産の消極的な内容となり、SPRの放出見送りが重なれば、WTIは75ドルを目指す強調地合いを再現する可能性も高いとみる。
 

 

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