米シェールオイル主要地区のDUCが増加中

原油(WTI先物)反発。インドの石油大手がイランとの取引を停止するとの報道などで。72.22ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドルインデックスの強含みなどで。1203.6ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)強含み。2019年1月限は12505元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)上昇。2018年12月限は554.2元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで375.5ドル(前日比3.4ドル縮小)、円建てで1362円(前日比7円縮小)。価格の関係はともにプラチナ<金。

東京市場は以下のとおり。(2018年9月26日17時30分ごろ)
4341円/g プラチナ2979円/g 原油53840円/kl ゴム169.1円/kg
とうもろこし23650円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「米シェールオイル主要地区のDUCが増加中」

「増加する“DUC”が示唆することとは!?」(2017年8月7日に掲載)で、図示した掘削済・未仕上げ抗井(DUC:drilled but uncompleted)の月次データを先週、米エネルギー省(EIA)が公表しました。

以下のグラフのとおり増加傾向が継続しています。

EIAの統計によれば、2018年8月現在、米シェール主要地区には合計8269基のDUCが存在します。

これは後に、仕上げ済井戸の数、引いてはシェール主要地区の原油生産量を増やす大きな要因になります。

「米シェールオイル主要地区の1油井あたりの原油生産量」(2018年9月18日掲載)で示した新規1油井あたりの原油生産量(7地区平均)の2018年8月の値である日量751バレルと掛け合わせてみると、現在のDUCは日量およそ620万バレル分の供給源になります。

2018年8月時点の米シェールオイル主要地区の原油生産量が日量およそ740万バレルですので、一度にDUCの仕上げをして生産を開始すれば、目先数カ間、シェール主要地区の原油生産量を1.8倍程度、全米の生産量を1.5倍程度にすることができます。

また、仮に1カ月にDUCを1,000基仕上げして生産を開始したとすると、向こう8カ月間、毎月少なくとも日量およそ75万バレルの生産を始めることができます。日量75万バレルはOPEC加盟国のリビアやカタールの生産量に匹敵します。

このDUCは「信頼できる原油埋蔵量」とも言えます。エネルギーの安定供給を脅かす非常事態に陥ったときなど、有効活用できそうです。また、サウジの原油生産量を追い抜いたとされていますが、その差はわずかであるため、もし仮に、米国がシェアにこだわるのであれば、DUCを使えば新たに探索をして掘削、仕上げをするよりも数カ月早く、生産を開始することができます。

今後もDUCの動向に注目していきます。

図:米シェールオイル主要地区の掘削済・未仕上げ抗井(DUC)の数 
単位:基

出所:米エネルギー省(EIA)の資料をもとに筆者作成

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事