供用期限切れ問題が表面化する!?

 東京ゴムは全限一代の安値を更新後に反発したが、先限の170円が上ガサの様相を呈している。過去の動きを振り返ると、新安値をつけると反発するパターンを繰り返しており、今回もそうした動きと同じように思われる。

 ただ、そうしたなかで目立つのは、当限(9月限)と先限(2019年2月限)との順ザヤ幅が拡大していることだ。

 たとえば、7月5日の当限が165円、先限が169円50銭で、そのサヤ開きが4円50銭、それが8月8日には当限164円70銭、先限174円で、そのサヤは10円弱に拡大、それが9月13日には当限150円90銭、先限170円で、そのサヤ開きは20円弱に達している。

 このように、サヤが拡大しているのは期近限月に1年間の供用期限切れ現物渡しが待ち受けているからだ。

 本欄で供用期限切れ現物について何度か述べているが、あらためて述べると、2017年10月の東京商品取引所への検品申請は184枚(920トン)、11月が392枚(1,960トン)、12月が496枚(2,480トン)、更に、今年1月にも396枚(1,980トン)の検品申請があり、これらは年内の納会で品渡しされないと、1年の供用期限が切れて取引所で渡せなくなってしまう。

 つまり、昨年10月から今年1月までの4ヵ月間で1,468枚(7,340トン)からの現物が年内の納会で集中的に渡されることを考慮すると、期近限月に相当な圧迫が加わることはいうまでもない。

 また、供用期限切れ接近玉が集中的に納会で渡されるなかでは、サヤ取り筋の現受けも期待出来ないわけで、受け手難で価格がより以上に下落する可能性もあるわけで、いわゆる、“理外の理相場”を示現する恐れもあるといえよう。

 要するに、バーゲンセールで供用期限切れ接近玉を処分しないと、本格的な上昇相場も期待しにくいといっても過言ではあるまい。

 昔から“鬼より怖いサヤ滑り”といわれるが、当限と先限が20円弱の大順ザヤにあっては、先限を新規に買って長期間、その買い玉を持ち続ければ、サヤ滑りによる損失リスクが大きいわけだ。

 9月限納会は今週末の21日だが、その納会値がいくらか、受け渡しがどれほどあるかポイントになる。

 10月限が当限に回ってくると、供用期限切れ問題が表面化するだろう。
 

 

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