サウジの増産示唆をきっかけに、OECD石油在庫の減少が止まっていた

原油(WTI先物)反落。70ドルの達成感などで。69.86ドル/バレル近辺で推移。

金弱含み。ドルインデックスの強含みなどで。1210.0ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)上昇。2019年1月限は12420元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。2018年12月限は533.5元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで405.5ドル(前日比5.5ドル縮小)、円建てで1435円(前日比3円縮小)。価格の関係はともにプラチナ<金。

東京市場は以下のとおり。(2018年9月13日17時ごろ)
4302円/g プラチナ2867円/g 原油51640円/kl ゴム168.8円/kg
とうもろこし23420円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「サウジの増産示唆をきっかけに、OECD石油在庫の減少が止まっていた」

OPECと、ロシアをはじめとした一部の非OPEC諸国で行われてきた協調減産は、2017年1月からはじまり、2度の延長決定を経て2018年12月まで実施されることになっています。

サウジやロシアなど、世界屈指の生産量を誇る産油国による生産調整であるため、開始当時はその効果が大きくなる(世界の石油の需給バランスを引き締める)ことが期待されました。

減産体制の具体的な目標の一つに、OECD石油在庫の減少、というものがあります。

以下のグラフのとおり、2017年1月の減産開始以降、減産体制の目標どおり、OECD石油在庫は減少し始めました。

2016年半ばに31億バレルを超えていたOECD石油在庫は、2018年5月時点でおよそ28億バレルとなりました。

急増前の平時の水準は25億5000万バレルから27億5000万バレル程度であるため、平時の状態に戻るには、あと少なくとも5000万バレル、欲を言えば、1億から2億バレル程度の減少が必要です。

しかし、なぜ、OECD石油在庫の減少が止まってしまったのでしょうか?

一番の理由は、サウジが増産を示唆し、実際に増産をしているためです。

制裁によりイランの生産減少分を見越して、6月のOPEC総会では減産順守率を100%まで引き下げる、つまり、限定的ではあるものの増産ができることが決定しました。

サウジは5月ごろから徐々に生産量を引き上げ、6月に急増、7月、8月は急増した水準を維持しています。

また、7月以降、イラクやUAEやクウェートも生産量を引き上げました。

確かにイランの生産量は減少しているのですが、相次ぐ増産国の出現のため、在庫が減少しにくくなっているようです。

現在は減産期間中であるため、さらなる過剰在庫の削減が期待されますが、もはや減産体制にその意思はなくなってしまったのかもしれません。

図:OECD石油在庫の推移 単位:百万バレル

出所:米エネルギー省(EIA)のデータをもとに筆者作成

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