原油など強気相場と白金など弱気相場に二極化するコモディティ

 最近のコモディティ・マーケットは、安値を出し切って上昇トレンドを維持する強気相場と、引き続き下落傾向を引き継ぐ弱気相場とに二極化する特徴がみられる。

 強気相場は、農産物では小麦、産業素材ではパラジウム、エネルギーでは原油、など。一方、弱気相場は、農産物ではコーヒーがあり、また産業素材はほとんどの銘柄が入っている。プラチナを筆頭とし、銀、銅、ニッケル、亜鉛、などは弱気相場に当てはまり、各銘柄ともに顕著な右肩下がりのトレンドを継続している。

 この二極化の現象は、1999年から2000年にかけてコモディティ相場全体が弱気から強気に総転換してパラダイム・シフトが起こった時と類似しており、この見方が正しいのだとすると、今後のコモディティ相場は上昇トレンドとなっている銘柄に、今は弱気な銘柄が上昇銘柄の動きに追随する可能性があることを含んでいる。その見方どおりにコモディティが全面高となった場合、世界はインフレ経済化する確率が高い。コモディティ高が先か、インフレが先かは断定できないが、いずれにしてもコモディティ高には必然的にインフレという要素が付随することになりそうだ。

 参考までに、今からほぼ5年前の2013年1月を起点としてさまざまなコモディティ銘柄を観察した場合、その起点より高値をつけている銘柄の数は極めて少なく、コーヒーなどの一部銘柄に限られている。原油は安値を出し切って上昇トレンド入りとなっているが、それでも2013年1月の起点からはまだ28%低い水準にある。逆に、まだ戻し切れていない分だけ上昇の余地があるとの観測の仕方もできる。
 

 

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