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株価と金価格

 World Gold Council(ワールド・ゴールド・カウンシル)が最近公表したInvestment Updateによれば、歴史的に世界規模でリスクが発生すると、金価格を押し上げることがあったという。過去に金融危機や地政学的リスクが世界的な規模に発展すると、金はセーフヘブンとして買われるということだ。1987年のブラックマンデーの時、株価は急落したが、金をポートフォリオに入れていたファンドは損害が軽減されたという実績がある。

 World Gold Councilは過去の歴史では運用資産のポートフォリオに5~10%金を入れると、こうした株価や債券価格の急落に見舞われた時の損害が金価格の上昇によって相殺され、長期的なパフォーマンスは金を入れたファンドが勝ることになるという。実は、実際に金価格と株価の相関を見てみると、はっきりした根拠は出ない。つまり、金価格と、例えばNYダウ平均株価は、正の相関だったり、負の相関だったりして特徴的な傾向は見られない。

 時には金も株価も共に上がり、時にはどちらか一方が下落して一方が上がることもある。ただ、株価がなだらかな下落の場合は金価格はそれほど逆相関しないが、株価が急落するようなときは金価格は大きく上がることがあったということは言えるだろう。

 チャート「NY金とDOW平均株価」は昨年初めからの金価格とダウ平均株価の推移を示している。米国株価は一方的に上昇基調にあったため、金価格は初めのころは一緒に上昇していたが、今年の半ばからは下落に転じていることがわかる。なおWorld Gold Councilは、ブラックマンデーや、LTCM事件、911テロ、ソブリンファンド危機などの大事件があって株価大きく下がった時に、金のパフォーマンスが上昇したこともあったする資料を公表したこともある。

 今後米国の好景気の循環が終わり下落基調になれば、金は上がり始めるという示唆を示しているが、緩やかな株価下落の場合は必ずしも金に資金が入るとは言えないかもしれない。ただ、ドルが急落したり、何か事前予測不能な事件が起こった場合は、万を持していた金は買われるかもしない。

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