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アラムコIPOが“その時”でない理由②

原油(WTI先物)反落。ドルインデックスの反発などで。68.53ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドルインデックスの反発などで1210.8ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)強含み。2019年1月限は12525元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。2018年12月限は511.0元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで421.6ドル(前日比2.3ドル縮小)、円建てで1479円(前日比29円拡大)。価格の関係はともにプラチナ<金。

東京市場は以下のとおり。(2018年8月27日大引け時点)
4297円/g 白金2818円/g 原油50210円/kl ゴム175.3円/kg
とうもろこし23640円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「アラムコIPOが“その時”でない理由②」

前回は「アラムコIPOが“その時”でない理由①」として、8月22日(木)に報じられた、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコ(以下、アラムコ)のIPO中止を巡るニュースについて、筆者が考える理由を1つ、書きました。

今回はその②「原油価格の動向」を書きます。(合計3つあります)

逆オイルショックによってサウジの財政が急激に悪化しました。

サウジの政府財政収支は逆オイルショックが起きた2014年以降、原油価格の上昇傾向が鮮明になった2017年においてもマイナスの状態です。

このような状況の中、2016年4月にサウジアは石油依存からの脱却を目指す大規模な経済改革「ビジョン2030」を打ち出し、これを達成するため、アラムコのIPOは必要な資金を集めるプロセスとして位置付けられました。

しかし、減産期間中に減産体制のリーダーであるサウジが減産を止め、増産に勤しんでいる時点で、減産体制は形骸化していると言え、そのような不安定な体制が行う減産では期待される規模の原油価格の上昇は起きにくいとみられます。

減産体制のリーダーが率先して大増産をすれば原油価格が上昇しにくくなるでしょう。サウジは自らが原油相場の下落要因となっていることは承知しているとみられます。それでも増産を行うのは、サウジは原油価格の下落を容認しているのだと思います。

原油価格の動向は、アラムコの企業価値を大きく左右します。原油価格の下落はアラムコの企業価値の低下を意味します。サウジが原油価格の上昇よりも、増産を優先している今は原油価格の上昇が期待しにくいことから、アラムコのIPOを行うタイミングではないと言えます。

図:サウジアラビアの政府財政収支 単位:百万サウジアラビアリヤル

出所:ブルームバーグのデータ(原典:サウジアラビア通貨庁)を基に筆者作成

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