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アラムコIPOが“その時”でない理由①

原油(WTI先物)上昇。米国の原油在庫が減少したことなどで。68.56ドル/バレル近辺で推移。

金上昇。ドルインデックスの弱含みなどで1197.3ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)弱含み。2019年1月限は12480元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)上昇。2018年12月限は511.8元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで412.7ドル(前日比2.9ドル縮小)、円建てで1451円(前日比1円拡大)。価格の関係はともにプラチナ<金。

東京市場は以下のとおり。(2018年8月24日19時ごろ)
4257円/g 白金2806円/g 原油50170円/kl ゴム175.5円/kg
とうもろこし23660円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「アラムコIPOが“その時”でない理由①」

サウジの国営石油会社サウジアラムコのIPOを中止すると、関係者が表明したというニュースがめぐりました。

しかしその数時間後、サウジ政府が中止報道を否定。ただこれまで、アラムコのIPOは再三延期されてきた経緯があり、報道はIPOが現実的に難しいことを改めて印象付けたかっこうとなりました。

筆者は現実的にIPOが難しいことについて、3つの理由があると考えています。今回は1つ目の「生産シェア」について書きます。

石油関連のデータを取りまとめるJODI(Joint Organisations Data Initiative)のデータによれば、2018年7月時点ですでに米国の原油生産量はサウジの原油生産量を超え、シェアが逆転したことを示しています。

「シェア」は原油市場における発言力・影響力の大きさです。大きなシェアを持つ国や組織の決定事項や要人の発言は原油相場を動かす材料になります。

アラムコのIPOに向けて、サウジはシェアを拡大させることが必要だと考えられます。IPOの実現もさることながら、重要なのはIPO後です。

上場すれば一斉に世界中から厳しい監視の目が向けられます。その中で上場を維持していくためには原油価格を高止まりさせる必要があります。

原油市場は株式市場と異なり、下落してメリットを享受する人々が世界中にたくさんいます。

市場で消費者と対話をしながらできるだけ高値を維持していくためには、市場をリードする強い発言力・影響力が必要になってきます。

つまり、IPO後ほど、高いシェアが必要になるのです。今のシェアでは心許ない、ということで“その時”ではない、と考えています。

サウジは2018年6月からは増産しはじめました。シェア奪還して拡大させるのであれば、今後もサウジは生産量を増やしていくと考えられます。

図:サウジアラビアと米国、ロシアの原油生産シェアの推移

出所:JODIのデータより筆者作成

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