^
ページTOPへ

洪水でインドの天然ゴム生産に影響

 東京ゴム先限は先週22日に180円80銭まで上昇した。180円台乗せは6月15日以来で約2ヵ月ぶりのこと。原因は上海ゴムの中心限月である2019年1月限が22日に急騰、それを映して東京ゴムも一気に180円台に噴き上げたというわけだ。

 また、今回の急騰は上海高だけではなく、インドの豪雨、洪水による天然ゴムの被害も影響したといわれる。

 それによると、6月からインド全土がモンスーンの影響による豪雨が続き、各地で洪水が発生しており、すでに長雨の被害が出ていたインド南部のケララ州を8月6日、1924年以来の豪雨が襲い、同州内の80ヵ所に及ぶダムや貯水池の貯水量が許容量を超過、17日から18日にかけて相次いで緊急放水を開始したため下流地域で洪水、土砂崩れが発生した。8月20日現在、6月からのモンスーン期到来から数えて、少なくとも410人が死亡、5万軒の家屋が浸水、損壊、102万8,000人が約3,200のキャンプでの避難生活を余儀なくされており、現在もインド陸海軍が丘陵地帯に取り残された住民を救助しているという。

 ところで、インドは世界第6位の天然ゴム生産国であり、世界第2位の消費国だ。今回の豪雨と洪水の影響で2018年4月から2019年3月の1年間の天然ゴム生産量は、昨年同期間から13.5%減少し、約60万トン程度にとどまると予想されている。

 一方、インドの消費量は順調で、今回の豪雨、洪水被害による天然ゴムの減収で、同国の天然ゴム輸入量は史上初の50万トンに達するとインドのタイヤメーカーは見ているようだ。

 ちなみに、国際ゴム研究会の資料によると、2015年以降のインドによる天然ゴムの生産量、輸入量、消費量を見ると、2015年の生産量は57万5,000トン、輸入量41万3,600トン、消費量98万7,000トン、2016年が生産量62万4,000トン、輸入量46万0,300トン、消費量103万3,500トン、2017年が生産量71万3,000トン、輸入量39万8,200トン、消費量108万2,200トンとなっている。

 2017年は2015年に比べると、生産量が13万8,000トン増えているのに対して、消費量は9万5,200トン伸びているが、2018年は供給不足の拡大で輸入量を大幅に増やすと予想されている。

 大雨、洪水は先にインドネシア、タイ、カンボジア、ベトナムでも発生しており、タイでも一部で天然ゴムの輸送に支障が出ているともいわれている。こうなると、今度は天然ゴム生産国が売り渋る可能性もあり、ゴム相場を押し上げる要因になりそうだ。
 

 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

最新記事

 
 
 

関連記事