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米原油戦略備蓄(SPR)放出の意味

原油(WTI先物)反発。イラン制裁により供給が減少する懸念が再浮上したことなどで。65.47ドル/バレル近辺で推移。

金上昇。ドルインデックスの弱含みなどで1200.8ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)上昇。2019年1月限は12280元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)上昇。499.0元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで401.4ドル(前日比2.5ドル拡大)、円建てで1397円(前日比8円縮小)。価格の関係はともにプラチナ<金。

東京市場は以下のとおり。(2018年8月21日日中立ち合い終了時点)
4221円/g 白金2824円/g 原油47610円/kl ゴム172.8円/kg とうもろこし23910円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「米原油戦略備蓄(SPR)放出の意味」

昨晩、海外主要メディアが、今年10月から11月にかけて、米国が原油の戦略備蓄(SPR)を放出を予定していると報じました。

その量は1100万バレルです。

放出の意図はイラン制裁による世界の供給不足を補うためとされています。10月、11月というのは、イランの石油産業への制裁が始まるタイミングです。

筆者は、実際にイランで大規模な輸出量の削減が起きたとすると、日量200万バレル程度の輸出が減少すると推定しています。

1100万バレルが、このイランの輸出減少分を補う意図であったとすれば、わずか5日から6日分を補う分にすぎないことになります。

つまり、この1100万バレルが放出されたとしても、世界の原油供給が大幅に増える可能性は低いといえます。

昨晩、SPRの放出が原油価格の下落要因になった旨の報道がありましたが、量を考えれば、市場への影響は限定的だと考えれられます。

むしろ、この程度の放出を想定しているといことは、米国はイランからの原油供給量はさほど減らない、つまり制裁が上手くいくか不透明であると認識している可能性があります。

以下の図は、米国の原油戦略備蓄の推移を示したものです。2018年8月10日時点で6億6000万バレルあります。

1100万バレルの規模は現時点でのSPRの量(6億6000万バレル)で見るとわずか1.7%です。

1100万バレル減少したからといって、米国のSPRが急減することにはなりません。その意味でも、1100万バレルが市場に与える影響は限定的だと言えそうです。

ただ、今後、追加でSPRが放出されることになると様子は異なってきます。

トランプ大統領は基本的に原油価格の上昇を好んでいない可能性があること、そして現在の6億6000万バレルという量から考えれば、追加放出の可能性があると、筆者は考えています。

図:米原油戦略備蓄(SPR)、原油在庫の推移 単位:百万バレル

出所:米エネルギー省(EIA)のデータをもとに筆者作成

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