金相場、陰の極みに接近中(投機玉売り越し)

 大口投機玉は、2002年以来の売り越しに途転。

 世界的な貿易戦争に伴う新興国通貨の下落や、トルコ情勢を巡る警戒感にも関わらず、年内の利上げ観測は高く、ドル指数上昇を嫌気して、NY金は大幅続落となっている。

 週末に発表されたCFTC建玉明細では、大口投機玉が2002年8月以来の売り越しに途転した。2002年の時は、1週で売り越しは終わり、途転買いした。

 2001年の大口投機玉途転の際は、売り越しは1ヶ月ほど続き、売り越し以降、徐々に下値を固めて、年明けに途転買い越しとなり、押し目買い基調から下値を切り上げていった。

 今週の注目は、米中貿易協議の行方と、ジャクソンホール会議。22-23日の予定で行われる米中貿易協議は次官級協議であり、王岐山訪米、米中首脳会談などへの道筋を付けれるか否かが焦点。ジャクソンホールでは、パウエル議長(現地時間24日午前8時(日本時間同日午後11時)に講演)から9月利上げが示唆されれば、再度、NY金は売られそうだが、内外ともに、先週長い下ヒゲで付けた一番底候補を維持できれば、底打ち感は徐々に高まる事となろう。

 東京金の月間騰落率を1986年以降の長いデーターで振り返って見ると、7月・8月は特徴がないものの、9月の堅調さが目立つ。8月に年内2回の利上げ観測を織り込みながら、投機玉が売り越しとなるまで売られた安値を新規では売り込みたくない。総弱気の今、買い主体の戦略・戦術を考えたい。

 米中貿易摩擦の激化を受け、新興国通貨が売られドルが買われたが、今週予定される次官級通商協議で対立緩和を期待する声もある。2015年以降の米利上げ局面とNY金の値動きを振り返ると、利上げまでは売られるものの、利上げと共に「知ったら終い」で反発するケースも多い。ジャクソンホールでのパウエルFRB議長講演~9月FOMCにかけて、利上げを織り込む動きを見せた後は、11月のイラン再制裁や米中間選挙など不確定要因の多さから、「安全資産」としての見直しが入るであろう。

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