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米中の通商交渉がカギ

 東京ゴムは揉合相場を余儀なくされていたが、先週16日は期近3本が150円台に突入、期先3本も大きく売られ、前日比5円40銭安から6円10銭安まで値崩れした。

 上海ゴムの急落に加えて、米中貿易戦争、更にはトルコ危機と騒がれて金、白金、パラジウムが急落、これを嫌気して原油まで売られるなど、国際商品の連鎖安がゴムの足を引っ張った格好だ。

 このため、東京ゴムは全限一代の安値へ突入したが、具体的には8月限が156円、9月限155円50銭、10月限159円70銭、11月限162円30銭、12月限163円80銭、2019年1月限164円60銭で、いずれも安値を更新した日は8月16日だ。

 このように、8月16日に全限一代の安値を更新したとなると、力関係は弱気有利であることは間違いない。強気していた投機筋はほとんどが損失を受けているということであり、目先的には弱気有利のなかで相場が値動きすると見るべきか。

 ただ、上海ゴムの2019年1月限が1万2,000元を割って、2018年9月限とのサヤが1,800元がらみに縮小してはいるが、この2019年1月限が大幅にサヤ滑りするとは思えない。

 というのも、本欄の前回で述べた通り、2019年1月限は中国の天然ゴム生産がストップする時期で、いわゆる端境期に当たっている。従って、2018年9月限の生産期限月とは事情が違っており、大きく値を崩すとは見られない。

 また、上海ゴムの在庫が54万トン台まで急増してはいるが、これも、11月後半には20~25万トンの在庫が供用期限切れとなり、倉庫から除外される。つまり、現在ある在庫のうち4割ほどが11月後半には在庫統計から消えることを考慮すると、2019年1月限はこれに下支えられる可能性が高い。

 また、東京商品取引所のゴム指定倉庫在庫は4月20日のピーク時である1万3,792トンから7月末には1万1,517トンまで減少している。減少ペースはスローテンポだが、東京ゴムの4月限、5月限、6月限、7月限のそれそれの納会では実需筋の現受けが目立っているといわれ、安値の東京ゴムに実需の食指が動いていることを推測出来る。

 最近では東京商品取引所への検品申請は、いずれも再検に限られており、新規にタイ産シートを輸入する動きはない。これは、東京ゴムがタイ産シートに比べて割安だからだ。

 もちろん、まだ、これが相場を下支えするような要因にはなっていないが、東京商品取引所のゴム指定倉庫在庫が秋に向けて大幅に減少すれば、次には極端かも知れないが、納会での渡物不足という現象が発生する恐れもないといえない。

 そうなるにはまだ時間がかかるが、いずれはそうした状況になりかねないことを頭に入れておきたい。

 目先的には相場は弱含みの揉合を余儀なくされようが、今週22~23日に米中通商交渉が再開され、そこで両国に歩み寄りが見られればゴムにはプラスに働くので要注意。
 

 

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