グラフで見るサウジの大増産

原油(WTI先物)下落。中国の消費減少懸念などで。66.31ドル/バレル近辺で推移。

金下落。ドルインデックスの上昇などで。1216.4ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)下落。2019年1月限は12380元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)下落。512.9元/バレル近辺で推移。

プラチナの価格差、ドル建てで383.7ドル(前日比2.1ドル縮小)、円建てで1335円(前日比10円縮小)。価格の関係はともにプラチナ<金。

東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「グラフで見るサウジの大増産」

サウジとロシアの増産、およびイランの原油生産量の減少が始まる直前の2018年5月と2018年7月の2時点におけるOPEC加盟国の原油生産量を比較しました。

サウジは6月、7月と生産量を伸ばしましたが、その規模がどれだけのものだったのか?を知るヒントになります。

サウジやロシアが増産をしているのは、6月22日のOPEC総会、翌日のOPEC・非OPECの閣僚会議で減産順守率の引き下げ(実質的な増産)を決定したためです。

その決定の大きな根拠となったのがイランへの制裁再開による同国の生産減少観測です。

そしてそのイランの生産減少観測の要因になったのが、トランプ大統領によるイラン核合意の米国の単独破棄だったと言えます。

つまり、サウジとロシアが増産できるのは、トランプ大統領がイラン制裁を再開したためだと言えます。

逆を言えば、イラン制裁の再開がなければサウジもロシアも増産はしておらず、6月22日、23日の総会・会議で減産順守率の引き下げ、つまり増産を決定することもなかった可能性があります。

ただ、気になるのはイランの原油生産量の減少幅に対して、サウジの増産幅が大きい点です。

イランの石油関連の制裁が始まるのは11月と言われています。

今のところイランの生産量はまだ本格的な減少は始まっていません。

その意味では、まだサウジが大きく増産するタイミングにはないと言えます。

しかし、以下の図のとおり、6月、7月と、サウジは日量68万バレルも増産しました。

一方、イランの生産減少幅は日量7万バレルに留まっています。

減産は12月まで続きますが、サウジはイランの供給減少観測を旗印に大幅に増産をしています。

今後もサウジの動向から目が離せません。

図:OPEC加盟国(15か国)の原油生産量の変化(2018年7月-5月) 単位:百万バレル/日量

出所:海外主要メディアのデータをもとに筆者作成

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