価格水準が2,000元強変わった上海ゴム

 東京ゴム先限は先週9日に174円70銭まで買われた。その翌日には再び反落するなど揉合の様相を呈しているが、それでもこのまま下落して7月25日の165円10銭を下抜くとは思えない。

 というのも、タイでは大雨洪水の影響が続いている模様で、一部、ゴム樹が冠水しているとされ、『ゴム樹が長く水に漬かっていると根が腐る恐れもある』(市場関係者)との声もある。また、今年1~3月にタイはインドネシア、マレーシア3ヵ国でゴムの輸出削減を実施したが、『タイでも輸出削減したゴムが在庫されていたが、それもほぼ一掃されている』(同)といい、季節的な増産期に入っているとはいえ供給圧迫はさほどないという。

 更に上海ゴムは中心限月が従来の2018年9月限から2019年1月限に移行したことによって、期近の水準が2,000元強アップした。国内換算するとキロ当たりでざっと32円上ザヤになった計算だが、これは2019年1月限が端境月に当たっているため。

 中国の国産ゴムは2018年9月限の場合は生産期(3~11月)にある一方、2019年1月は端境期(12~2月)、つまり、ゴム樹の落葉期で生産がストップする限月にあるため、2018年9月限と2019年1月限との間に2,000元以上のサヤ開きがあるわけだ。

 今後の注目点は2019年1月限が割安限月の2018年9月限に足を引っ張られるのか、それとも、2019年1月限が2018年9月限を引っ張り上げるのか、注意深く見守る必要があるといえるが、ただ、上海ゴム期近限月のつなぎ足で見ると、8月3日の9,960元は底値圏と見ることが出来そうだ。

 もちろん、2018年9月限と2019年1月限とで実に2,000元強の窓が開いており、双方がサヤを寄せて、この窓を多少埋めにかかると思われるが、恐らく、窓は開いたままになると思われる。

 いずれにしても、本欄で何度も指摘している通り、東京ゴムのカテゴリ別取組を見ると当業者買いの投機筋売りのポジションであることを考えると、大きく下げるとは思えない。下値をつければ、カラ売りしている投機筋の買戻しを誘発するはずで、これが下値を支える可能性があるからだ。

 米中貿易戦争が相場の足カセになっているものの、最終的には中国と米国双方が譲歩して決着するはずで、その場合はゴムに限らず穀物も含めて、国際商品全般がこれを歓迎して上昇するものと見られる。
 

 

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