イランの原油生産量の減少はすでに始まっていた

原油(WTI先物)急落。中国の原油輸入が減少したことなどで。67.04ドル/バレル近辺で推移。

反発。ドルインデックスの弱含みなどで。1223.1ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)横ばい。2019年1月限は12530元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)下落。516.1元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで387.0ドル(前日比1.1ドル縮小)、円建てで1348円(前日比15円縮小)。価格の関係はともにプラチナ<金。

東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「イランの原油生産量の減少はすでに始まっていた」

8月7日(火)に、米エネルギー省(EIA)が公表した短期見通しの中で、OPEC各国の7月の原油生産量が示されました。

この統計によれば、以下のグラフの通り、イランの7月の原油生産量は日量374万バレル、6月は同378万バレルでした。

トランプ米大統領がイラン核合意から単独離脱する(イラン制裁を単独で再開する)ことを決めたのは5月中旬でした。

5月の生産量は日量381万バレルと、2017年1月の協調減産開始後の高水準を維持していました。

その生産量は、米国がイラン核合意から単独離脱を決定した翌月、かつOPEC総会で減産順守率の引き下げ(実質的な増産)を決定した6月から減少し始めました。

ただ、イランへの制裁再開においては石油関連の制裁は11月上旬、減産順守率の引き下げは7月から、とされていました。

イランの原油生産量の削減幅は11月を目標に徐々に拡大すること、イランの生産減少を補うための増産は7月から始まることがそれぞれ想定されていたものの、実際にはすでに6月からイランの原油生産量は減少し始めていたことになります。

前倒しで生産減少がはじまった訳ですが、その背景には、次回以降、詳細を述べますが、サウジとロシアの増産が始まっていたことがあげられます。

スケジュール的には、6月の総会の決定事項に従いサウジとロシアの増産開始はは7月以降となるとみられていましたが、イランの減産と同様、6月から始まっていたわけです。

筆者の個人的な考えですが、サウジとロシアはもともと増産をしたいと考えていた中、トランプ大統領がイラン制裁再開という増産を行うきっかけを作ってくれたため、両国は直ぐにそれに飛びついた面があると思います。

イランの原油生産量の減少が進めば、その分だけ(それ以上に?)サウジとロシアの増産が目立つ可能性があります。

図:イランの原油生産量 単位:百万バレル/日量

出所:米エネルギー省(EIA)のデータをもとに筆者作成

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