NY金に対するファンドの空売り残が多くなっている

 2週間前にもこのコラムで書いたことであるが、ファンドの売り残が過去最大になっている。

 価格を予測するのは、そういつもはできない。相場のほとんどの場合が横ばいの状態が多いためだ。トレンドが出るのは年に数回しかない。金は明らかに下降トレンドとなっている。

 その主な原因はドル高だからだと思われる。なぜなら、ドル高と金安の相関係数は0.86という高い逆相関を示しているためだ。0.80以上の相関係数はそうあるものではない。

 価格が予測できる時というのは、価格が極端に振れた時である。原油価格が147ドルになった時や25ドルに沈んだ時は明らかに買われ過ぎ、売られ過ぎの状態だった。しかし、買われ過ぎがどこで反転下落するか、売られ過ぎの底値はいくらかということは全くわからない。

 相場の格言に頭としっぽはくれてやれという言葉があるが、天底を採るのはほぼ不可能ということを言い表している。だから、原油が買われ過ぎの時も130ドル辺りからそろそろ下がると宣告していた。25ドルの時も30ドル頃にはもう安すぎると言っていた。反転したのは歴史的事実であるが、いつ、いくらで反転するということは事前に予測することは不可能である。

 同様に今、ファンドのNY金に対する売り残は過去最大であるが、もっと売りが増える可能性はある。つまりもっとNY金価格が下がるかもしれない。だが、大きな確率で、反転上昇することが考えられる。それはいつ、いくらでということは筆者にはわからない。いずれ、近いうちにというしかない。

 グラフは2005年からのNY金に対する売り残を示している。またもう一つのグラフは過去5年の売り残のグラフである。いずれも売り残は一定のところまで来ると急激に買い閉じられている。そして価格は反転上昇している。なお、ドルがまだ高くなる場合は、金は引き続き下がるだろう。
 

 

 

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