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ゴムは当業者買いの投機筋売り

 東京ゴム先限は先週25日に165円10銭まで下げて、7月5日の安値166円90銭を下回った。上海市場の弱含みと、為替の円高を嫌気した格好だが、夏枯れ相場による小口売りに値を消したというのが正解かも知れない。

 さて、注目の7月限納会だが、予想通りに平穏に幕を閉じた。納会値は162円50銭で6月限納会値の163円40銭に比べると1円弱安いだけで、受け渡しは319枚と6月限納会の242枚より77枚増えた。渡物はいずれも還流品と見られ、実需筋の受けは100枚強にとどまった模様だ。

 8月限の取組高は7月26日現在で1,328枚あるが、同限月には1年間の供用期限切れ接近玉が渡されることは考えにくく、7月限同様に平穏に幕を閉じる可能性が強い。前述の供用期限切れ問題が話題になって相場を圧迫するのは8月限納会(27日)以降ということになりそうだ。

 肝心な今後の相場だが、なかなか期待通りに反発出来ないでいる。上海ゴムの動きが鈍く、それが頭を抑えている感じだ。もっとも、米国と欧州は25日に自動車を除く工業製品の関税撤廃に向けて貿易対話を始めることで合意するなど、やや明るい材料も出始めている。

 また、台風9号が中国海南島からベトナムを通過して、熱帯性低気圧に変わったが、タイの北部及び東北部は大雨、洪水に見舞われたという。ベトナムの防災当局によると、これまでに9人が死亡し、13人が行方不明、豪雨による洪水や地滑りが広範囲にわたって発生、家屋1万5,000棟超が損壊し、11万ヘクタール超の農地や一部の道路も冠水している。ベトナムはモンスーン期間中、嵐や洪水による被害を受けやすく、毎年大勢の住民が犠牲になっており、政府によると昨年の自然災害による死者は389人、被害総額は26億ドル(約2,900億円)に達した。

 23日にはラオス南部で大雨によって建設中のダムが完成間近で決壊、数百人が行方不明、タイも東北部を中心に強い雨があったが、具体的にゴム園などに被害があったかどうかは分かっていない。

 いずれにしても、東京ゴムの相場を見ると当限(8月限)と先限(2019年1月限)との順ザヤ幅が5~6円ほどと少なく、これでは、先限を新規売りするのは抵抗がある。

 それだけではなく、7月26日現在のカテゴリ別取組高(2分類)を見ると、当業者のポジションが売り3,511枚、買い8,348枚で差し引き4,837枚の買い越しとなっている。

 それに対して、非当業者のポジションは売り3万1,003枚、買い2万6,166枚と大きく売り越しているだけに、相場が再度170円(先限)を突破してくるとカラ売りの買戻しが先行する可能性もあるから、その取組高変化に注意したい。
 

 

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