^
ページTOPへ

景気後退で原油を含むコモディティは一段安に帰結か

 国際指標であるWTI原油の中心限月は、今年4月中旬から今に至るまでの約3カ月間、下値65ドル、上値75ドルの上下10ドルの範囲でのもみ合いに入っている。足元は、70ドルに接近すると上値が重くなり、逆に65ドルが意識されると買いが入りやすくなる商状である。

 原油の先行きの見通しは以前にも増して難しく、専門家の間でも楽観的な見方と悲観的な見方とがほぼ同等に交錯する。7月はじめの高値ですでに天井をつけたと判断する向きがある一方、修正安を完了した後は再び上昇トレンドに回帰するとの見方が対峙している。

 ヘッジ・ファンドやコモディティ・ファンドなどの大口投機筋の買いポジションが高水準を維持していることも気になる点である。この買い越しは今年2月から4月にかけて70万枚を突破して過去最高を記録。しかしその後、買いポジションの調整が進み一時58万枚台まで減少したものの、ここにきて再び増勢傾向で65万枚近辺での推移となっている。売りは10万枚程度で増えない状況である。このWTI原油の内部要因は、それだけまだ強気な心理が強く底流していることを示している。

 ただし買いポジションの調整がなかなか進展していないことは、それだけ整理遅れによる先行きの相場下落のリスクを内包している。この先相場を押し下げる材料が出てきた折には、テクニカル的には想定以上に大きく下落しやすい状況であることを含んでいる。
 

 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

最新記事

 
 
 

関連記事