NY金に対するファンドの空売り残が多くなっている

 7月17日時点のNY金に対するファンドの売り残は、15万4,907枚となっている。2013年以降6年間で、NY金に対するファンドの売り残がこの枚数より多かったのは、2015年に3回と2017年に1回しかない。その後、売り残は急速に買い戻されている。今回もこれ以上売りが増えるというよりは、近い将来売り残は買い戻され始める可能性が高いと言えよう。

 一つの目安は、ドル高が反転してドル安に転じる時であるが、これはなかなか見通すのが難しい。NY金価格はドルインデックスと▲0.84の負の相関となっており、ドル高は金安となっている。米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを行い、今後も利上げする可能性が高いことや、トランプ政権が米中貿易戦争を仕掛け、中国政府は対抗措置として輸出の手取りを殖やすため人民元安に導いていること、中国をはじめとする新興諸国から資金が米国に還流し始めていること等がドル高の原因となっている。

 これをもってMorgan Stanleyは8月中旬まではドル高が続くと述べている。米国の景気は今のところ良く、減税効果により企業業績は好調なため、株価は高値安定となっているが、これは過去の業績に基づいたものである。近い将来政治的要因に起因する貿易戦争により、世界の経済はを毀損される可能性があると思う。

 また直近ではトランプ大統領がFRBの利上げを批判し、ドル高が米国経済に打撃を与えていると述べている。このため、米国政府はドル高是正に向かっていると市場は受け止めていることなどは、ドル安の要因となるだろう。
 

 

 

 

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