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“ホルムズ海峡率”は何%!?

原油(WTI先物)横ばい。中東のリスクと米国の原油生産量の増加など、上昇と下落要因が混在したことなどで。67.89ドル/バレル近辺で推移。

金下落。ドルインデックスの上昇などで。1222.9ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)下落。10115元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。494.9元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで388.6ドル(前日比6.0ドル縮小)、円建てで1393円(前日比3円拡大)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「“ホルムズ海峡率”は何%!?」

イランがまた、ホルムズ海峡封鎖を示唆しました。

原油市場をめぐる以前から続く、大きな懸念の一つと言えます。

本当に封鎖するのか(できるのか?)ということについては、さまざまな論がありますが、筆者は封鎖をすることは難しいと考えています。

国連貿易開発会議(UNCTAD)が公表した、2017年の各国の石油輸出額から推定した、ホルムズ海峡を通過したと見られる石油の量は、世界全体のおよそ35%でした。

ホルムズ海峡を経由しない輸出経路を持つ国について、紅海側にも輸出港があるためサウジの石油輸出量の83%程度がホルムズ海峡を経由するとみられることを、ホルムズ海峡を経由せず直接オマーン湾に輸出する港とパイプラインがあるためUAEの石油輸出量の66%程度が同海峡を経由するとみられることを、北部のキルクーク地区からトルコを経由して地中海に至るパイプラインがあるためイラクの石油輸出量から日量40万バレル(キルクーク地区の推定生産量相当分)を差し引いた量が同海峡を経由するとみられることを、それぞれ想定しています。

世界中で輸出された石油の3分の1強がホルムズ海峡を通過した計算になります。

主に、日本や中国、インド、米国、韓国、欧州諸国に輸出されています。

このホルムズ海峡が封鎖されれば、世界経済に甚大な影響が出ます。

過去には、湾岸戦争時に封鎖されたことがありますが、現在は特にサウジの輸出先が中国やインドなどに及ぶようになるなど、影響が大きすぎるため封鎖できない、総合的に考えれば、しない方が引いてはイラン自身のためにもなる、ということだと筆者は考えています。

このようなホルムズ海峡封鎖の可能性が生じるたびに中東地域が抱える地政学的リスクの大きさを感じます。

やはり、日本も石油の調達先の多角化をどんどん進めるべきなのかもしれません。

図:ホルムズ海峡を通過する石油における輸出額のシェア(2017年)

出所:UNCTADのデータをもとに筆者作成

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