NY株式サマーラリー後に控えるもの

 年初から春先までレンジ相場を続けていたNY金だが、3月FOMCでの利上げ以降、年内の米追加利上げ観測の高まりや、イタリアの政局不安などを背景にしたユーロ安から、ドルが主要通貨に対して強含みした事を材料視して、レンジを下放れた。

 年初から春先までレンジ相場を続けていたNY金だが、3月FOMCでの利上げ以降、年内の米追加利上げ観測の高まりや、イタリアの政局不安などを背景にしたユーロ安から、ドルが主要通貨に対して強含みした事を材料視して、レンジを下放れた。ユーロドルは、1.1500の支持線を維持したものの、戻りは鈍く、世界的な貿易戦争の高まりや、米金利上昇を嫌気して、新興国通貨や新興国株価が崩れている事も、ドル独歩高の一因となり、金の売り要因となっている。

 更にドル高に加えて、6月に入り、米中の貿易戦争激化懸念や、中東の地政学リスクを嫌気して200日移動平均線や、一目均衡表の雲を割り込んでいたNYダウが、6月28日安値を起点に切り返しを見せている。ハイテク比率の高いナスダックに至っては、史上最高値を更新。好調な決算への期待感や、米国の一人勝ちの様相が背景だ。

 米中の貿易問題を始めとする交渉は、必ずしも上手く行っている訳ではない。中国外務省は、米国主導の貿易戦争が世界経済にとって最大の「信頼喪失」要因になっていると指摘し、米国が「強情」を張り続ければ、全世界が反撃するだろうと警告。中国商務省も米国が発動した鉄鋼とアルミニウムに対する関税による損失を埋め合わせるために一段の措置をとる必要があるとの見解を示しているものの、対中制裁が米国のハイテク技術流出に寄与するとの見方も浮上するなど、NY金は「通貨の顔」としてだけでなく、「安全資産の顔」としても売られている状況だ。

 200日移動平均線、心理的節目1300ドル、1250ドルなどのテクニカルポイント割れで、下げ加速となっている。
 

 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事