サウジは昨年、すでに増産の種をまいていた?

原油(WTI先物)下落。リビアの原油生産量が回復する観測などで。70.23ドル/バレル近辺で推移。

金弱含み。ドルインデックスの上昇などで。1246.7ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。10285元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)下落。493.3元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで400.0ドル(前日比2.1ドル縮小)、円建てで1452円(前日比23円縮小)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「サウジは昨年、すでに増産の種をまいていた?」

「原油生産」は、大きく分けて3つのプロセスを経ていると考えられます。

1つ目は掘削する場所を探す「探索」、2つ目は探索して決めた場所に生産できる井戸を作る「開発」、そして3つ目がその開発した井戸から原油を取り出す「生産」です。

また、2つ目の「開発」は、井戸を掘る「掘削」、そして掘削した井戸に対して原油を生産できるように処理をする「仕上げ」に分かれます。

「掘削」と「仕上げ」はともに数ヶ月間の時間を要すると言われています。

原油生産を行うまでのプロセスについて、細かく言えば、探索→掘削→仕上げ→生産、となります。

この中で最も一時費用が発生するのが“仕上げ”と言われており、“仕上げ”に最もコストがかかるという点には重要な意味があると筆者は考えています。

最もコストがかかる“仕上げ”を行うということは、コストを回収するために生産を行うことが前提になっている、ということです。

掘削は完了したものの、原油価格の動向などを加味し、採算に合わないと判断した場合、仕上げを行わないケースもあります。

その井戸は「DUC(drilled but uncompleted)」日本語では「待機井戸」などと呼ばれます。

待機井戸に仕上げを施すことが生産を行うことが前提になっていると言えることを念頭に置いた上で、以下のグラフを見てみると、サウジなどの一部のOPEC加盟国の“思惑”が見えてきます。

以下のグラフは“仕上げが完了した井戸の数(Wells completed)”を示しています。

OPEC加盟国のうち、減産が始まった昨年(2017年)に高止まりもしくは増加が目立った国をピックアップしています。

これらの国は“減産期間中であるものの、将来的に生産量を増やそうと考えていた国”と言えます。

サウジはそのような国の筆頭と言えます。この件と、足元の大増産の件が関連していると筆者は考えています。

図:サウジアラビア・クウェート・UAE・アルジェリアにおける仕上げが完了した井戸の数 単位:基

出所:OPECのデータをもとに筆者作成

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