ゴムは今年春の相場に類似か

 東京ゴム先限は下げ一服かたがた170円の攻防戦から若干、下値を切り上げる足取りに変わっている。ゴム市場を取り巻く環境は決して良いとはいえないが、ただ、ここで注目したいのは米中貿易戦争へと突入しながらも、先限が170円の攻防とどまっていることだ。

 一時はニューヨークダウ、上海総合指数ともに下落、原油価格がドバイ原油、北海ブレント、ニューヨーク原油が足並みを揃えて急落したことを振り返ると、『良くぞゴムは166円90銭(7月5日)を下回らなかった』といえまいか。

 株式市場、商品市場ともに弱気が支配しやすいなかで、そうした人気に警鐘を鳴らしているのかも知れず、ゴムも安値、突っ込みを売るべきではないと考える。

 また、上海ゴム、シンガポールゴムRSS3号ともに落ち着いた足取りを続けて、下げ渋る動きも見て取れる。こうした動きを相場に聞くと、『目先は戻りたい』の声が聞こえてきそうだ。

 ところで、今年に入ってからの東京ゴム先限の動きを振り返ると、1月16日の高値216円30銭から2月16日の179円20銭まで37円10銭下落したあとに、3月5日の195円90銭まで16円70銭上昇し、その後、3月26日の173円30銭まで22円60銭下落した経緯がある。

 さて、今回は5月22日の202円10銭から7月5日の166円90銭まで35円20銭下落しており、1月16日から2月26日の下げ幅37円10銭にほぼ近い。

 そして、7月5日の166円90銭から7月10日の176円までの戻り幅が9円ほどである。目下は170円攻防から若干高水準にあるが、問題は、①再度急落して7月5日の安値166円90銭を下回るか、それとも、②前述の3月の反発のように17円近い戻りを経てから下落するか、果たしてどちらになるか。

 もし、①のように170円攻防から下放れるとなると、弱気筋が売り攻勢をかける必要があり、安値売り込みのリスクが発生しかねない。冒頭で述べたように米中貿易戦争を背景にしながらも170円攻防にとどまり、原油の急落に同調しなかった点を考慮すると、②のように、先限で180円台をつけて、そこで投機筋が買い付いたところで戻り一杯となり、この買い付き玉の整理売りと、弱気の売り攻勢で150円台まで下落するというシナリオを描いてはどうだろうか。

 ゴムはこれまで弱気が主導権を握っていたものの、市場は売り飽き人気に傾斜していることに注目したい。
 

 

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