サウジの“増産モード入り”はOPEC統計でも明らかに

原油(WTI先物)下落後反発。米中貿易戦争の激化による消費減少懸念やリビアからの供給再開などで下落、その後はやや反発。71.03ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドルインデックスの強含みなどで。1244.9ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。10355元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)下落。492.6元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで408.1ドル(前日比1.3ドル縮小)、円建てで1473円(前日比2円縮小)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「サウジの“増産モード入り”はOPEC統計でも明らかに」

前回、「サウジ復活!!原油生産量は減産開始前に戻った」として、米エネルギー省(EIA)が月次レポートで公表したサウジの6月の原油生産量について触れました。

今回は、OPECが昨晩公表した月報に記載されたサウジの原油生産量を確認します。

EIA同様、サウジの6月の生産量は5月に比べて大きく増加していました。

具体的には、6月が日量1,042万バレル、5月が日量1,001万5000バレルでした。6月は前月比、日量40万5000バレル増加となりました。

日量1,042万バレルは減産開始前の“駆け込み増産”によって記録的な水準まで増加した時の生産量に匹敵します。

また、グラフの赤の破線の通り、2016年11月のOPEC総会でサウジが個別に上限とすると合意した日量1005万8000バレルを大きく上回る水準です。

2017年1月の減産開始以降、サウジはこの個別の生産量の上限を守って生産をし続けていました。つまり、減産を順守し続けてきたわけです。

減産を順守し続けた一番の理由は、サウジが減産体制のリーダーであり、リーダーとして他の減産参加国に模範を見せ、組織の足並みを揃える必要があったためだと思います。

それに反する今回の“増産モード入り”は、サウジがこれまでの方針を大きく方向転換したことを示唆していると筆者は考えています。

つまりサウジは、減産体制のリーダーを下り、減産体制が不安定化することを容認する決断をしたのだと思います。

昨晩の原油価格の大幅下落について、米中貿易戦争の激化による消費減少懸念の拡大が原因だったとの報道がありました。

筆者はそれに加えて、OPEC月報でサウジが大増産をし、OPECの足並みの乱れを容認する姿勢を示したことも大幅下落の大きな要因だったとみています。

図:サウジアラビアの原油生産量の推移 単位:百万バレル/日量

出所:OPECのデータをもとに筆者作成

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